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名刺を作ってもらった話
こんにちは。ハララのおじさんです。
今日はハララの名刺を作ってもらったお話をします。
名刺のご依頼をしたのは
株式会社楕円形のデザイナー・代表の杉村武則さんです。
熊本に住んでいると武則さんの作品を目にする機会がたくさんあります。
私は武則さんの作品が大好きです。
ハララを設立してから1年経ち、私の頭の中で「こういう名刺あったらいいな〜。」というデザインがあったのでちょっと相談してみました。
「ギザギザの名刺って作れますか?ギリギリ人を傷つけないやつです。」
そう私は口火を切りました。
私の大好きな岡本太郎さんの作品に「坐ることを拒否する椅子」というのがあります。椅子なのに坐りづらい、坐りづらいというか坐ると痛い。っていう作品です。
それに倣って、受け取ることを拒否されるかもしれない名刺みたいなの作りたいんです。という相談をしました。
ギザギザで、尖ってる。尖ってるんだけど先端がギリギリ丸みを帯びていて痛くない、みたいなやつです。とホワイトボードに書いて説明しました。
説明している途中で、もしかすると武則さんに「正直、ヴィジネスの場においてそういったデザインは、、、」と、やんわり断られるのかなと思っていたのですが、、、。
ああ、それ面白いね〜!おっけー!
説明の途中から、武則さんめっちゃノリノリでした。嬉しかったです。
世の常識にとらわれない、これが熊本を背負って立つデザイナーの器なんだなと痛感しました。さらに話はどんどん膨らんでいって、、、
最終的には「どの形の名刺が遠くに飛ばせるか。」という話になりました。
特に、名刺をどうやって投げ飛ばすか、という話は非常に盛り上がりました。男子はいくつになっても"飛距離"にこだわる生き物です。
遠くに飛ばすには、やはり持ちやすさ(投げやすさ)が大事だよねという話になり、このギザギザ名刺は忍者が投げる感じでいきたいよね〜という話をしました。俗に言う「SHINOBIスロー」です。トランプマンの投げ方あるじゃないですか、ロウソクの火とか消すタイプの。ああいう持ち方ではなくて、横持ちです。シュシュっとね。ジャイロ回転のやつです。
じゃあ、忍者が投げる感じでいきましょう!という結論がでてデザイン会議は終了しました。名刺はヴィジネスマンのマキビシですからね。
どっきどき!デザイン案が届いたぞ!
そんな話をした10日後くらいに名刺のデザイン案が届きました!
ワクワクして見てみるとめちゃくちゃかっこいいギザギザ案が届きました。
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オレンジと青の色は印刷で表現するのではなく、オレンジと青の台紙を2枚くっつけて、ギザギザの型で抜いて作るという本格的なデザインです。
うほほほーー!これこれぇ!と思ったのですが、
いただいたデザイン案のPDFには2ページ目があり、武則さんからもう一つデザインの提案がありました。それが、ハララ型です。
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・・・やべぇ、ハララ型がいいかも
これ、もはや名刺というかロゴじゃね。ってくらいドンズバだったんです。
武則さんも「1分デザイン☆タケノリが作ったような完成度。」とおっしゃっていましたが、本当に(筆が)走ってるというか、疾走感。これはまさに終わりなき疾走じゃん、浜田省吾じゃん!最高じゃん!と思ったのです。
もうこのデザイン見たら、ギザギザ名刺を忍スローで撒き散らすとか、令和のジャイロ回転名刺交換会~スペシャルゲストMCマキビシ / 朝・昼の2回公演あります!とか結構どうでも良くなってきて、めっちゃいいじゃん!ハララ型!ハララ型でお願いいたします。と即決しました。また同時に、名刺とは別文脈で、ロゴとしての使用についても(二次使用について)ご相談させていただきました。私にとって大変、ドンズバなデザインだったのです。
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出来上がる名刺、感動の瞬間
デザインが確定したので、そこからは武則さんと印刷会社さんとで色々と調整をいただきました。都度見積もり含めて進捗をご報告いただき大変助かりました。最終的には 活版印刷で作りましょ。という方向で話が進みました。
最近 チ。を全巻読んだ私に「活版印刷」という言葉はベリーホットでした。
それでも地球は回っているんです。
そして、、、、届きました!名刺です!これです!ずどーーん!
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最高の名刺をありがとうございます!これはプロの仕業ですね、、、。最高です!社名や氏名などの文字情報は掘ってあるんです👀
フォントは色々迷いましたが、武則さんのアイディアで、私の娘が大好きな五味太郎さんの絵本「きんぎょがにげた」のフォントにしてもらいました!
こだわりが詰まりまくった渾身の名刺です。
株式会社楕円形 武則さん、本当にありがとうございました!
みなさん、お逢いした際には全力で受け取ってください〜〜〜〜〜〜!