【飛飛角角もの】奇妙に動く飛車 20.12.31.
2020年ラストを飾るのは縦棒大駒もの25手詰。今年も低質詰将棋にお付き合い頂きましてありがとうございました。2021年も質の低い手順を売りにしていくので、どうぞよろしくお願いいたします。
CAUTION!
純粋に指し将棋をベースにした好手・好手順等の創出を目指している詰将棋創作者はここでブラウザバックした方が良いです。質の低い手順に気分を害したり、叩かずにはいられなくなる恐れがあります。
超高難易度のため(解くことを前提としておらず)奇妙な飛車の動きを楽しむ用となっています。それでも解きたいという方はここでストップしてください。
手順
【初手~2手】
▲6六角Ⓐ ▽3八玉Ⓑ
Ⓐ:初手は桂馬の利きに飛び込む▲6六角が限定移動で正解。Ⓑの手順の通り、▲7五角や▲8四角だと桂の利きが邪魔して左辺に引くことができないので▽5九玉で詰みません。▲9三角成は
▽5九玉 ▲5六飛 ▽6九玉 ▲4九飛
▽6八玉 ▲5八飛 ▽7七玉 ▲7九飛
▽8七玉
と進み、▲5七飛は▽6七歩、▲8九飛は▽7六玉、▲5四角は▽7六桂以下ギリギリ詰みません(途中▲5八飛に▽同玉は▲9四馬▽6八玉▲6七馬までの詰み)。
Ⓑ:▽5九玉は以下の手順で早詰です。
▲7七角 ▽6八金 ▲4九飛 ▽5八玉
▲4八飛上 ▽6九玉 ▲6八飛 ▽5九玉
▲4九金 まで早詰(11手)
▲7七角ができないと詰まない手順なので初手▲6六角が限定となります。
▽4八歩(歩香銀金のうち歩を選択)も以下の手順で早詰です。
▲同 飛 ▽3九玉 ▲4九飛 ▽3八玉
▲3九飛 ▽2八玉 ▲2九歩 ▽1七玉
▲3七飛 ▽2七合 ▲同 飛 ▽1八玉
▲1六飛 まで早詰(15手)
【3手~6手】ここから飛車が奇妙な動きをします
▲4八飛 ▽3七玉Ⓒ ▲3六飛 ▽2七玉
Ⓒ:▽2九玉は以下の手順で早詰です。
▲4九飛 ▽3八玉 ▲3九飛 ▽2八玉
▲2六飛 ▽1七玉 ▲2七飛 ▽1八玉
▲2三飛成 ▽1七玉 ▲2七龍 まで早詰(15手)
【7手~10手】
▲4七飛 ▽2八玉Ⓓ ▲2六飛 ▽3八玉Ⓔ
Ⓓ:▽3七合(歩香桂)は以下の手順で同手数駒余りです。
▲同飛寄 ▽1八玉 ▲1六飛 ▽2八玉
▲2七飛 ▽3八玉 ▲1八飛 ▽2八合
▲同飛寄 ▽4九玉 ▲4七飛 ▽4八合
▲同飛引 ▽3九玉 ▲3八飛左 ▽4九玉
▲3九飛 まで同手数駒余り(25手)
▽3七桂▲同飛寄▽2八玉の場合は以下の手順で同手数駒余りです。
▲同飛寄 ▽2八玉 ▲3九角 ▽1九玉
▲1六飛 ▽2九玉 ▲2六飛 ▽2七合
▲同飛引 ▽1九玉 ▲2八角 ▽1八玉
▲2三飛成 ▽2七合 ▲同 龍 ▽2九玉
▲1八龍 まで同手数駒余り(25手)
Ⓔ:▽2七合は以下の手順で早詰です。
▲同飛寄 ▽3八玉 ▲5六角 ▽4九玉
▲2九飛 ▽5八玉 ▲2八飛引 まで早詰(17手)
【11手~14手】
▲4八飛 ▽3九玉 ▲3六飛 ▽2九玉Ⓕ
Ⓕ:▽3八合は以下の手順で早詰です。
▲同飛引 ▽2九玉 ▲1八角 ▽1九玉
▲3九飛 まで早詰(19手)
【15手~18手】
▲4九飛Ⓖ ▽1八玉Ⓗ ▲1六飛Ⓘ ▽2八玉
Ⓖ:▲5六角は▽3八歩▲同角▽2八玉と進み、以下の手順で不詰です。
▲1六角は▽1七玉▲4七飛▽3七歩
▲4九角は▽2九玉▲2六飛▽3九玉
▲2九歩は▽1八玉(▲1六飛▽1七歩/▲7四角▽3八歩)
Ⓗ:▽2八玉は以下の手順で早詰です。
▲2六飛 ▽1七玉 ▲2七飛 ▽1八玉
▲2三飛成 ▽1七玉 ▲2七龍 まで早詰(23手)
Ⓘ:▲3八飛は▽1七玉以下上部に逃げられて不詰です。
▲3七飛・▲4七飛なら▽1六玉
▲1八飛・▲1九飛なら▽2六玉
【19手~22手】2枚の飛車が動いて遂にはそれぞれ端に到達しました
▲2六飛Ⓙ ▽3八玉Ⓚ ▲3九飛Ⓛ ▽4七玉
Ⓙ:▲1八飛は▽3七玉▲1七飛▽2六玉▲2七飛▽3五玉以下不詰です。
Ⓚ:▽1七玉は以下の手順で同手数駒余りです。
▲2七飛 ▽1八玉 ▲2三飛成 ▽1七玉
▲2七龍 まで同手数駒余り(25手)
▽2七合も以下の手順で同手数駒余りです。
▲同 飛 ▽1八玉 ▲2三飛成 ▽1七玉
▲2七龍 まで同手数駒余り(25手)
Ⓛ:▲4八飛は11手目と同一局面に戻り、▲2七角は▽3七玉▲4八角▽4七玉▲9三角成▽5八玉以下不詰です。
【23手~最終手】
▲5六角Ⓜ ▽5八玉 ▲2八飛Ⓝ まで25手詰
Ⓜ:▲2七飛は▽4六玉▲4九飛▽3五玉以下不詰です。
Ⓝ:以下の手順の最終手余詰(31手)があります。
▲3八飛 ▽5九玉 ▲2九飛 ▽4九合
▲7七角 ▽6九玉 ▲4九飛 まで最終手余詰
2枚の飛車がそれぞれ上下左右に動いて最後には端まで行く手順が指し将棋でも詰将棋でもそうそう現れないことと、単に個人的に面白かったので紹介しました。それでは、良いお年をお迎えください。
ここから先は
無好手&質の低い手順ばかりの詰将棋を淡々と発表しているマガジンです 無いとは思いますが、万が一どこかでこちらの作品を 取り上げたり、紹介…
「ためになるわ」と感じて頂ければサポートを頂ければ幸いです。よろしくお願いいたします。