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舞台『刀剣乱舞』天伝 蒼空の兵-大坂冬の陣 配信記念☆彡 みどころご紹介などなど

天伝観劇後に わーっと書いておいたものをちょいまとめたネタバレ有感想です。多分かなり個性派感想なのでご注意を。

ネタバレ有ですがまあ、今回の舞台は天伝、ム伝の前後編の前編なのでネタバレあろうとム伝まで謎は解けないし

後編見たとしても、これが!刀ステ最後の、作品です!完!という段階にならないと結局何もわかんないと思います。

(実もふたもない)

あと、これは!と感じた場面をふわっとお伝えしておりますので、初見だけど見所は事前に頭に入れておきたいよー という方はぜひ。



さて今回、観劇日は1月後半。

席は最後列 オペレーション卓前 ドセンター。

ステアラの席で良く表現される解脱席でした><

なんも見えないと噂で聞いていたのと、私はオペラグラス使わない派。感染者数も増えているということで

現地行くかどうかかなり悩みましたが、スケジュール的に他の月に行けなそうなのと

一応都内住ではありますので、えいやっと行ってきました。

席に座ってみると案外ラッキーというか、前列の方が観劇を見送られたようで空いており、横も空席で

割と視界が拓けており、ステージ全体をじっくり見ることが出来ました。

この状況で視力のいい方なら男士の表情も見えたかもしれません。

私はというと、うっすら見えるけども…90%くらいは心の目で という 感じでしたw

しかしお芝居のつくり方として、やはりキャストがなんとなく空を見上げる。遠くを見るような場面はオペ卓の方を見てくれるので

(すっごい一期がこっち見てくれてる…)っていうお得さがありましたw

加えて、スクリーン演出、殺陣や全体の動き。ステージセット、映像、光の演出などをしっかり把握できる!

物語を見たい人向けの席で、私にとっては神席でした。

今回特に超スクリーンの映像演出(前方視界をほぼ使うイメージ)が多く、

後方でも前の席の方が座高高い方でなければ、ある程度映像で物語を把握できます。

キャストを裸眼で見たいぜ!という方は回る盆(客席の扇部分)の端から 10席以内位までかなと思いました。

刀ステは前々から特徴的とは思っていたのですが、公演を重ね、俳優達の ように成長してきたものがあります。

キャスト陣の所に名前を連ねたいぐらいのその活躍をしているのは

【照明】【音楽】【舞台美術】【遡行軍達】です。

当たり前じゃないかといえばそうですが、皆さんのオペラグラス使用率を見るとやはり100パー俳優君たちを見ています。

それと同じくらいの存在感と、唯一無二さ。これは刀ステならではの特徴となりえる予感がするほどなのですが…。

分かりやすく言うと、劇団四季や宝塚歌劇団は日本の演劇として世に出して恥ずかしくなく、そして世界の演劇と比べても特徴のある舞台ですよね。 

もしかしたらこのカンパニーは最終的にそういうものになっていくのかもしれないと思わせられるほどその特徴的で秀でたもの。

それは以下のものです。


生き物のようにドラマティックな照明。

独特で重厚、洗練された音楽。

正直、変なドラマより造りがいいのではというしっかりした舞台美術(しかも今回ステージの数が多い!)

遡行軍(アンサンブル)さん達がすごい!のは前からですが、今回から新しい遡行軍さんが加わり、

なんと、なんと脇差遡行軍さんが顕現しています!! 

脇差遡行軍はグラからしてなにやら、暗黒面に無理やり取り込まれたようなしんどい表情をしているので、

動いているのを見ると…、よりしんどみがありましたことをお伝えします… ><


そして特に集中して見てほしい場面をピックアップすると、

まず第一部冒頭の方の歴史の説明部分なのですが、

ここで既に1万以上払ってステアラ来てよかったと満足出来る 大迫力  映像、光、音楽を体感しました。

そして何より、維伝から『動く舞台装置』というかステージ美術にこだわりが出てきているようで、

その一つの到達点でもあるのが動く舞台・ステアラなのかなとも思うのですが、更にそれでも飽き足らず、

セットの奥から男士が出てきて奥行きや物語への没入感を感じさせる場面もあり。そして追撃か!という感じで

維伝と同じようにアンサンブルさんパワーによるリアル真田丸(現代風に言うとサスケ?)が観れました。

特にここが刀ステの特徴的演出というか 刀ステ名物になっていくかもな 予感がする所ですね。

しかしこれ。残念ながら前の方の席だとこの凄さが分からないと思いますし、円盤映像でも全景じゃないと分からないと思うんですが、コンピューター制御されている台なのか?という、統率された動きをする

真田丸の真田丸がすごかったです。(坂というか台というか)

「えっ(どうなってるの?!)」と、思わず私はちょっと身を乗り出してしまいましたよw(最後列特権)

初見インパクトは欲しいですが、維伝視聴済みなら一瞬見ただけで   「おっ!」となると思います。

2/17に一度映像販売があるそうなので、是非最初のシーン。そして真田丸が真田丸な場面は、男士や人物だけでなく

全体的に舞台を見てほしいです。

男士にとっても遡行軍にとっても決戦であり、真田丸の闘いになっているのが文字通りの戦場!!という感じでした!

細かくは書きませんが 真田丸の戦士達の最後には、まさに【いくさ場の 最期】のリアルが描かれ、まさに地獄だなというのと、

本物の戦場を描いていると感じさせられました。

負け戦となった城ではああいう光景があったと伝わる場所は多いです。

真田丸に限らず、戦国の世、そこに至るまでの数々の戦場をも表している ようで、心打たれました。

歴史的な事を言うと、皮肉な事に秀頼が、つまりは豊臣が居なくなることでそういった悲劇が激減し、江戸という戦の無い世が来る事を我々は知っています。

なので維伝の時のような、男士達と共に出陣したかの錯覚というよりも、 三日月のような俯瞰で世界を見た時のどうにもならない、できない哀愁が あり、その場面は決して目をそらしてほしくないと思いました

(´;ω;`)ブワッ

ステアラは最初は【動く大河】みたいになると思いましたが、席回転が大したことなく、酔うと聞いていたのですがあれは画面酔いの方ですね…。4Dx慣れした私には全く物足りませんでしたw

舞台装置的に言うと、男士にとっても遡行軍にとっても真田丸の戦!のシーンが最高に没入感があってエキサイトしました。

正直、ウエストサイド…のようなただ舞台ステージを回すやり方はチープだなと思っていたのでそれがほぼ無いのは良かったです。

ところで今回、天伝では歴史人物達の描かれ方が少し変わってきたなあと 感じとりました。

歴史人物達は今まで、男士達が歴史を守る役目を果たす為に守られるか、 逆に男士達の能力を買って協力したり、良い方にも悪い方にも利用しようとする人物が多かったと思うのですが、今回の歴史人物たちは微妙に

ただ単なる【生】に抗う人間として描かれているのかなと感じました。

それは普通に言えば【ドラマ】ってやつですね。

教科書で習うような歴史の人物というより、個の人間としてクローズアップされているのかなと感じとれ、特に今作は史実秀頼クラスタさんには珠玉の作品と言えるのでは?と思います。

作中、秀頼も家康も、自ら刀を抜刀し戦おうとしてきます。彼らを描く作品は少なくないですが、自ら抜刀する所を描写されるのは珍しいですよね。

それが私には【現代人たちが認識している彼らの像】から出でてこようとしているように感じ取れました。

正直申し上げると今の現代人たちが認識している歴史人物像は、結局誰かの目線で作られた虚像に過ぎないので、刀ステ本丸の【何が何でも例外なく歴史を史実通りにする】というのは、色んな犠牲を払ってまですることではないし、数年後にはその『史実』が誤りだったと判明する可能性の方が高いのが現状なのです。

分かりやすく言うと、長い間源頼朝だとされていた肖像画が実は足利尊氏であった。

その新説の信憑性がかなり高いので、以降は教科書も全て書き換わった。

というように、現代の我々が知る事の出来る過去の歴史のことなどほんの少しで、歴史学者やほんの数人の考えの発信で変わってしまう事なのです。

話がそれましたが、そんなぼんやりとした歴史の中にあるかつての権力者達は、天伝の物語の中で

守られるだけでなく力強く生き、意志をもって

【物語の中で生きる人間として】行動しようとしている様子が見られました。

特にインパクトが強かった見どころ場面は、秀頼と一期のシーン。

家康と清光のシーン。

ボンジョルノとまんばちゃん。ですかね。太閤左文字はなるほど、そこに居て良かったと思える子でした。

うち本丸にいますがボイスすら聞いたことが無かった(おい)

今回、いい子なんだねと思いましたので、ちゃんと育てます…。

あとはですね。後方列だからというのもあるんですが皆さんオペラグラス持ってらっしゃって、

それをカシャッと一斉に構えると(あ、ここのシーンで何かあるんですね)とわかるんですが

感情のお芝居だったり、主に真剣必殺シーンを皆さんじっくり堪能されておりましたw

私は最初からどうせなんも見えないだろと腹をくくって行ったので、その割に物語はしっかりと把握出来たので、配信か円盤で表情や感情のお芝居を堪能したいなと思っています。

ドセンターだったので決めの瞬間では各男士が中央でバーンと照明当てられてカッコいいところを見せてくれるのですが、いかんせん遠く、そして私の視力が…(;^ω^)

しかし、(ここは絶対映像で表情チェックするぞシーン)はもう心の準備が出来ています。

特に秀頼さまシーン。そして清光の表情が全く見えてなかったので非常に 楽しみです♡

こういう表情かなぁ…と想像している内も、なかなか楽しいですよね。

天伝メンバーは演技力高いと思います。キャラクターにも心寄せてくれている感じが強いですし、

全景で物語をだいたい把握してから、じっくり表情見て演技をあじわうのがおすすめです!


ところで刀ステはいつもものすごい深読みの考察の方々がいらっしゃいますが、その方達によると維伝のパンフの謎がどうとか…。

私的には素直に見ると今回は【ジョ伝】のアンサー。そしてそれによる豊臣の歴史の終焉という感想です。

なんだそれだけかと言うとそうなってしまいますが、豊臣の歴史は織田とその前あたりと地続きと言えるので

その系譜が終わって徳川。 つまり江戸期に入ると、全く違う世界観となると考えてよいと思います。

事前に予習したり、天伝の後に復習するならジョ伝だと思います。

黒田と男士のあれこれというより、黒田親子の物語にしたのが歴史ものであり、武家。特に戦国期の武将を描いた感があって私はジョ伝は好きですね。

そしてそこからの一連の健気さを見ていると、もはやボンジョルノは王道少女漫画に出てくるキラキラした存在に見えますw

色々哀しい事が起きますが、弥助はハリウッド映画化の話もあり、史実ではひっそり生きたという説が通説ですのでボンジョルノファンはあまり悲しまないでくださいねw

刀ステ的に言えば、ジョ伝から積み上げてしまった織田~豊臣時代の因果が、結局史実と同じように徳川の時代へ移り変わっていくだけとも言えます。

男士達は歴史を守るのがお仕事なので と言えばそうですが、刀ステが作り上げてしまった【歴史】も

時代が変わり、本当の意味での武家の時代が終焉するというふうに感じました。

江戸期の武士なんて、忖度サラリーマンか役場の人間と同義ですから…。

江戸と言えば特命調査で江戸、慶応が残っているので早く刀ステで見たいです。

清光が今回出て来たのは、まんばちゃんが極修行という名の三日月捜索の旅に出るとき、

見送るのが今回の天伝のメンバーなのでは…と思います。

そこにはもちろん清光が居てほしいですね。

そして居なくなった三日月やまんばちゃんを救うのが維伝メンバーそして、全ての刀剣の歴史の終わりに居る新選組や幕末の刀達であってほしいなと思っています。

物語的にもすっきりと美しく終わっているところに、やはり幕末の子達や 維伝メンバーに希望を感じてしまいますし、

全ての刀剣の父である小烏丸にも、多くの子の一振りともいえる三日月を 迎えて欲しいなと願っております。

今回、ちょっと残念というか無念だったのは、清光と家康のシーンで、家康が沖田総司の名を口にするのですが

名を呼ばれるのが近藤勇だったら、ひいては会津も報われるのにな…と口惜しかったです。

我々にはそれこそ創作物きっかけで沖田さんの名前が有名ですが、新選組で徳川に死ぬまで拘ったのは私は近藤さん一人だけだと思っており、今回清光の起用はもちろんとても嬉しいんだけど、虎徹を舞台でじっくりしっかり 硬派にやってほしいんだけどな

と、かなり惜しく思いました。

総司さんはじめ、新選組隊士の多くは近藤勇あってこそ命を懸けたと思うのです。

あと、家康さんにダメ出しさせていただくと、刀が降ってきそうになったら白刃取りして実は剣術真面目に習ってたことをアピールしてほしいですw


最後に、この本丸のまんばちゃんはまじで色々課せられすぎだと思います(;^ω^)

まあエンタメなので仕方ないかもですが、たとえばTwitterっぽく、思った事を少し周りに呟いたり周りにも負担してもらうのがいいのでは…と、彼の メンタルを考えてしまいたくなるほどでしたw

困りごとや個人的でない悩みは全体で散らして対処したほうが早いし負担が少ないし、

とてつもなく良い策が思いつくかもだしなにより『本丸の仲間』って感じがすると思うのです。

しかし、きっとまんばちゃんはそれをせずに【帰ってこない旅】に出るんですね。

三日月に関しては、何だかわかりませんが結局↑です。

スピリチュアル系カウンセリングを受けた方がいいと思います。真面目に。

簡単に言うと、三日月なんてめちゃスピリチュアルで宇宙的な名前を持っているのに、

人間的なものに囚われすぎている。宇宙に任せよ。時に任せよ。という感じですw

いや、でも誰かがやらねばならないんだ~!>< と思うかも知れない。 だが、任せよ。委ねよ。

という、ある意味究極の断捨離が必要なのではと。

【こうでなければならない】という 歴史を歴史のままにしなければならない!! 

その思い込みが時を歪め、絡めさせているのかもしれません。

自分なんて…と生きれば自分なんてという未来しか来ず、何とかなるさと明るく生きればそういう世界観に

なるわけで。気の持ちようではありますが、普通の感情ですら刀剣達には 難しいのに

自己啓発というか意識の改革が彼らにできるのだろうか?

できるとしたら、やはり他の支えが必要だと思いますね。

最後は聖闘士星矢みたいに皆で戦い、揺るがぬ平和・平穏を勝ち取ってほしいです。

がんばれ刀ステまんば!

そしてマベ様!!

私は清光そして新選組の物語が見たいです! もしくは平家!

宜しくです!

(平家はまあ色々難しいと思いますが(;^ω^)ふわっと、物語を物語してほしいですのよ…)


配信ありがとうございます☆彡 わくわく(*^-^*)


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