みんなの本棚<3棚目/選者 三浦さん>
リレー形式で様々なメンバーから、おすすめ本を3冊選書してもらうシリーズ企画「みんなの本棚」。3人目の選者は、坂口さんからバトンを渡されたCODE局 DIチーム テクニカルディレクターの三浦 光梨(みうら ひかり)さんです!
ぜひ、みなさんのインプットにお役立てください。
今回の本棚では、ファッションと演出をテーマに選書します。
服から見える、コンセプトの表現や素材の使われ方、社会へのアプローチ、そして演出についてまで。
いつかデジタル演出とファッションを組み合わせた仕事がしたい!という気持ちを持って、ご紹介します。
1.ファッションを知る
ファッション イン ジャパン 1945-2020 ―流行と社会
2020年に東京都現代美術館で行われた展示会の公式図録です。
日本のファッションの歴史が、これでもかというほど詰め込まれています。各時代の特徴はもちろん、各ブランドのコンセプトも知った上で様々な服を見ることができ、ファッションが社会に向けてどんな手法でアプローチをしてきたのか、そして社会はどのように受け止めたのかまで詳細に書かれています。
服好きでもそうでなくでも、楽しむためにも勉強するためにもなる、保存版とも言える一冊です。
2.ファッションと演出
Perfume COSTUME BOOK 2005-2020
テクノポップユニットのPerfumeが着用した衣装について解説された本です。
衣装を着ることで、より身体の動きを美しく拡張して見せるためのデザインや生地のセレクトは、布という素材一つをとっても与える印象が幅広いことに気付かされ、驚きます。
さらに特徴的なのは、衣装にLEDを装着したり、プロジェクションマッピングをしたり、機構で衣装の一部を動かしたりしていること。デジタル表現を服にうまく組み込んだ、ステージ衣装ならではの作りやこだわりは、演出を考える上でも参考になります。
3.演出・デジタル表現について
ライゾマティクス_マルティプレックス
上記の服のデジタル表現に関連して、技術面からのアプローチとして紹介します。
こちらも現代美術館で行われた展示会に合わせて発行されたもので、クリエイティブチームであるライゾマティクスの作品集です。
各作品で使われている技術や機材なども記載されており、デジタルコンテンツの勉強・発見になります。この本は写真がメインなので、パラパラと捲るだけでも面白い作品に出会えると思います。
また、インタラクティブに対する解釈についても、体験にデジタル要素を入れる意味を考える上で、非常に興味深いです。
4.次の選者の指名
UNIT2の営業、”橋本さん”にバトンを渡します!
私の初納品案件でお世話になった先輩であり、何より新人研修でお話を伺ったときに、仕事への向き合い方がとても素敵だと思った先輩です。どのようなインプットをされているのか、是非聞いてみたいです!
>>それでは、次回もお楽しみに!
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