灼熱の太陽
群衆から離れ
明日へと歩む
ドライヤーの熱に魘されて
僕たちの未来に
カセットボンベを備えた
鍋さえあれば
なんだって乗り越えられると
人生をキムチ鍋にするか
できれば、アツアツの水炊きがいい
冷麺が終わる頃
太陽が微熱をあげる
白髪染めした髪の根元が伸びる頃
毛先は宇宙に向かってうねっていった
いつの間にか老いていく日々
心音が気になって眠れない
新しい朝、また少し老いた
何もしないほうが、爪が伸びるのなんだろう
夏なのに乾燥する肌に胡麻油で香りを与える
キャシュレスが進まない己を
恥じる必要はないからと
今日もまた小銭を箱入れた
未来に何があるかなんてわからない
豪雨予報が今日も鳴り響いている
夜明けはいつだろう
太陽は灼熱なのに