チープ

詩が好き。 本が好き。 ときどきふわっと詩を書きます。 あとは、雑記となる予定。 とりあえず始めてみます。

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詩が好き。 本が好き。 ときどきふわっと詩を書きます。 あとは、雑記となる予定。 とりあえず始めてみます。

最近の記事

赦しと救い

誰かの言葉に救われたことがあるだろうか 人に救いを求めたことがあるだろうか 自分を赦すことができているだろうか 大切な人から赦されたことがあるだろうか 自分を救おうとしたことがあるだろうか 誰かを救おうとしたことがあるだろうか 赦しや救い、人は誰かに必ず護られている(いた)はずだ 人は無力だ、けれど連なれば、力になるはずだ 自然に対しても人は無力だ けれど、この世界には生きものが存在する 希望の先に絶望があって 絶望の先に希望があるのなら 正負の法則はきっと成り立つ

    • 灼熱の太陽

      群衆から離れ 明日へと歩む ドライヤーの熱に魘されて 僕たちの未来に カセットボンベを備えた 鍋さえあれば なんだって乗り越えられると 人生をキムチ鍋にするか できれば、アツアツの水炊きがいい 冷麺が終わる頃 太陽が微熱をあげる 白髪染めした髪の根元が伸びる頃 毛先は宇宙に向かってうねっていった いつの間にか老いていく日々 心音が気になって眠れない 新しい朝、また少し老いた 何もしないほうが、爪が伸びるのなんだろう 夏なのに乾燥する肌に胡麻油で香りを与える キャシュレス

      • 春の風

        心を温めるとき 心が寒いとき 人はどうやって 生き延びて来ただろう 文明の発達や時代とともに 人の心は発達して来たのだろうか 同じ喜びは無かれど 同じ過ちはあるだろうと 考えずにはいられない 人間は生涯発達していくと エリクソンは言った それとは、別に 魂の年齢や成熟は 実年齢とは離れたとこにあるようだ 何もしない時間に訪れる静寂は そんなこととの向き合いだ 考えるな感じろ、なのか 感じるな考えろ、なのか そうこう考えるうちに 思考回路が長い過去からの連なりになっている

        • 世紀の発見

          文字の羅列が続く 読み終わりの見えない 本の集まり ディナーショーの案内 ネットをグルグル徘徊 パットは洗濯ネットに入れなくちゃ 無表情の歌を唄う人たち この国は果ててしまうのだろうか エコバックに魚の切り身を 入れ込むお婆ちゃん 豆腐をボールで量り売り 肉は熊笹の葉に包み込み 薬の飲む数だけが増え続ける 傷口にアロエを張る 漢方に手を染める アロマオイルと粗塩を混ぜる 似たような顔の女の子たち 唇を真っ赤に染めて イルミネーションは 木が成長した分だけ大きくなる

          夕方の束の間

          16時、 夕日が背中を押してくる 17時、 チャイムが鳴り響く 18時、 ニュースが繰り返される でっかい声を出したのは いつぶりだろう 夢の中のほうが現実のようでいて 超現実的社会 眠りの中には法律はない 思考だって自由だ 自分が見てきた光景は 過酷な世界だったのかもしれない でも見方によっては幸せな世界だ 人それぞれに世界がある 個性の時代だと思うのだ だから、睡眠って大事だよな 生きるって感じることだよな

          夕方の束の間

          森山直太朗素晴らしい世界ツアーを振り返った感想

          素晴らしい世界ツアー千秋楽、追加公演参加を終え、今感じていることを書いていってみようとおもう。 ツアー初日去年の曼荼羅での配信をみたとき、この人引退していまうのかなと思うくらい、今の状態を弾き語りで表現しているように感じ、歌い続けていけるのだろうかと、期待より少々の不安をおぼえた。 ライブ自体が悪かったわけではない、 あのときの直太朗の精神性を自分なりに感じ取り、大丈夫かなと思ったのだ。 今ツアー、私は当初参加できる予定ではなかった。 それがありがたいことに、前篇中篇は

          森山直太朗素晴らしい世界ツアーを振り返った感想

          森山直太朗20thアニバーサリーツアー素晴らしい世界、めぐろパーシモンホール。自身3年ぶりのライブに参加して。

          3年ぶりのライブだった。 誕生日だったという偶然に感謝して。 節目という意味で記しておきたい。 2023年1月25日、森山直太朗20thアニバーサリーツアー素晴らしい世界、めぐろパーシモンホール。 本当の意味での独り立ちとは、なんだろう。 そんな思いを抱きながら、会場へと向かった。 20年という歳月が自分に与えたものは、計り知れない。 ただ、直接楽曲を聴いていなかったとしても、日常で不意に頭に流れてる曲、歌詞。 日々にただそこに佇み、ときに世界を、ときに宇宙を感じさせてくれ

          森山直太朗20thアニバーサリーツアー素晴らしい世界、めぐろパーシモンホール。自身3年ぶりのライブに参加して。

          直太朗20周年に寄せて。(みんなとSEICHIくんのこと)

          どうしても言葉に出来なかったことがある。 それは感じてきた悲しみの中身について。 現実に起きた悲しみを書いても、ただの情報の垂れ流しになってしまわないか。 個人の生傷に触れてしまうことには、なりはしないか。 でも、彼らが、ここ数年自分たちの言葉で語るようになり、 少しファンサイドの言葉を出してもいいのではないか、とも思うようにもなった。 自分の中での心の傷を整理するためにも少し書いていってみようと思う。 本当に個人的なことなので、心を優しくして読んでほしい。 あと、興味本位

          直太朗20周年に寄せて。(みんなとSEICHIくんのこと)

          直太朗20周年に寄せて②御徒町凧のこと

          直太朗の20周年を思い出すと、当たり前のように詩人御徒町凧の存在がある。 バンド時代の輝いていた当時の姿を少しだけ知るものとして、歌い手としての姿もあったことを深い記憶の中にとどめている。 ①で前回触れた気志團の綾小路翔さんのラジオにKAI'Nとして直太朗と度々登場していたのが、知るきっかけとなった。 前回書いた直太朗のレギュラーラジオにゲストとして来たこともあった。 そこで生で聴いた直太朗とのユニット人類懐炉の「ハーモニー」「駅前のブルース」は、路上時代を知らない私にとっ

          直太朗20周年に寄せて②御徒町凧のこと

          直太朗20周年に寄せて①さくらの時代のこと(柏でのこと)

          出会って20年以上が過ぎた。 始めは、イノッチのお友達っていう位置付けだった。 直太朗の生唄を初めて聴いたのは、桜前線北上ツアーという、 世に森山直太朗の名が知れ渡る少し前のことだった。 レコード店の小さなスペースで指揮台の上にギターケースを置いた直太朗。 その前に椅子が3つだけ置かれ、そこに私は座った。 今日も雨だと言う直太朗と、以前に参加した時も猛烈な雨だったとの会話を交わした。リハーサルでの出来事だった。 雨に降られて~♪と歌う当時まだ発売されていない季節の窓での一節を

          直太朗20周年に寄せて①さくらの時代のこと(柏でのこと)

          メインストーリー

          サイドストーリーでなく、メインストーリーを生きること。 自分の人生を人に捧げるような生き様が合っているような気がして、しばらくずっとそうやって生きてきた。 そろそろインプットでなく、自分発信のアウトプットをしてもいいのではと、思いだしていた矢先、 大きく背中を押して下さった人がいた。 感謝しかない。 いつしか置いておいたメインストーリー。 再び動き出すだけの充電が完了したように思う。 この世の中に少しでも光が射すように。 私は少しずつでも動き出したい。 力はないかもだが、自分

          メインストーリー

          いつかみた世界

          いつかみた世界、その感覚はずっと続いている。 想定外の出来事も何処かで既視感がある。 人類が精神的進化をせずに、同じことを繰り返しているからかもしれない。 悲観して憂いてばかりでは、そこに光は射さない。 だから、思う。 一日一日を深呼吸して、小さな幸せを少しずつ感じていたいと。 その些細なことが、未来を開拓していくと信じて疑っていない。 ただ、期待はないのだ。 現実をそのまま丸ごと飲み込んで、噛みしめていきたいと思っている。 いま、できること。 小さなこと

          いつかみた世界

          恐れていたことが

          コロナ禍に入り、今後の世界を考えるとき、 嫌な予感を感じていると以前ここにも書いたが、 その恐れていたことが、始まってしまった。 個人や国にある、人間の欲が悪さをしているのだろうか。 人格がまるで変わってしまった、ある国の指導者。 遠くの国で起きている出来事は、決して対岸の火事とは思えない。 自分事だ。 言葉にできないもどかしさと、悶々とした中にある憤り。 神様と悪魔の戦いは、神様が勝つに決まっている。 いや、そう信じる。祈る。 国を国籍なんかもこえて、世

          恐れていたことが

          心の中にある悟り

          何もしないをすることが大切だと 教わった覚えはないけれど、 いつの間にか、それが当たり前になっていた。 眠れない夜はどうするの? とても早く目覚めた朝はどうするの? そう、何もしないをする。 オリンピックの開会式の裏側で オンライン座禅なるものに触れた そこには、自分が行き着いた結果との 答え合わせが待っていた。 信仰心的なものがあるわけでもない。 命の期限が目先に迫っているわけでもない。 どうして、どうして 仏のような境地に行き着いたのか。 旧知

          心の中にある悟り

          走馬灯

          突然、そのときはやってきた 夢でみた走馬灯 そこに住んでいた誰だか分からない存在 続いていくストーリー 懐かしいその原風景は 心の真ん中へとストンと落ちた 眠りの中に長く住み続けた 現実にいるはずのなかったファンタジー 走馬灯にいた存在を知るとき そこには何が残るのか それがもしも本当なら 生きている間に会いたい人 夢みるくらいがちょうどいいと 思い出に浸り塗れる生き方だったけど 折り返しには、新しい景色が必要だったのかもしれない 突然、現れたそ

          交差点

          明け方の静寂 カラスが鳴きはじめると 始発の電車が走る合図 手旗信号を振る車掌 最後の車両を見送り 手を振る子供 いつからかガタンゴトンが 軽快な音へと変化し カタカタ、カタカタ とリズムを刻む 一年ぶりのその様は 未来形の進行形 踏切のない高架の線路 雨よけのための屋根が ホームからの富士を遮断した 偶然はないのか必然か 流れるテレビの内容が 書いているメールと 突然響き合い 交差点で出会い鉢合う 宇宙からの交信 出会った異星人は