事務所は心地よくあるべきか
仕事場について考える
久々にnoteを更新。
この間に、個人自営業の白青社は株式会社となり、事務所もシェアオフィスから単独事務所へと移転。
事務所を構えるにあたり、自分で事務所をデザインするにあたり、仕事場とは何かを考えた。
仕事のスタイル
移転前の環境は、大きな公園の隣にあるインキュベーション施設が事務所だった。大きな公園は、それはそれは環境が良く公園でブレストをした方が閃くことが多かったくらい。
事務所は会議用の机を1人で独占できる贅沢感はあるが、極めてシンプルに机と借り物のプリンターだけ。それでも集中でき、十分な環境だった。
ただひとつ、ちょっと困っていたのは話がしづらかったこと。シェアオフィスにつき、壁はあるけど間仕切りではなくパーテーションがあるだけ。なので声は筒抜け。仕事中にも会話をしながらアイデアを生み出すことが多いスタイルだったのだが、なかなか話がしづらい環境だった。
訪れた期限
インキュベーション施設は、起業家支援のため一定期間で卒業しスペースを譲っていくスタイル。
コロナ真っ只中の独立で、少し猶予期間が伸びたとはいえ、その時はやってきた。そこでいよいよ事務所を探すことになる。
いわゆる事務所という場所を探してみたのだが、大きな公園が隣接し心地よい環境が手に入る事務所など、そう簡単にあるはずがなかった。そこで考えたのが、賃貸戸建をリノベーションしちゃえ!という発想。
そう考えると、なかなか無かった物件候補がすんなりと見つかる。
いわゆる「家」だけど。。。。
事務所には何を求めるのか
1ルームを事務所にしている方も多いはず。
それでもちろん構わない。
でも、前の環境がちょっと良すぎました。。
仕事は、自分たちの流儀に合った環境で行うのがきっと一番のはずに違いない。それは何か。
大きな公園がすぐそこにあること
気軽に話をしながら仕事ができること
店舗をデザインするので、ショウルームにもしたい
会議室が欲しい
お客様も気持ちよく過ごせる場所がいい
何より、自信を持って人を呼べるように
色々贅沢だが、そこでひらめいた。
そうだ、3のアイデアだ!
事務所全てがショウルームを兼ねるようにすると、きっと心地よい環境になるに違いなし!!!
だって、ショウルームなんだから。
ショウルームな事務所
我々は、企画・店舗や住宅のデザイン・Webデザイン・紙のデザインを行なっている。だから、デザイン事務所でもなく建築アトリエでもなく、事業に関することは全て自社で行う小さな商業デベロッパーと称している。
全ての業務でショウルームとなる事務所は、どのようなものか。たどり着いた答えがこれだ。
もたらした効果
もう、居心地が良すぎ。
そして、不思議なことに事務所を構えると、人が来るようになった。
なんだか、福を招き入れてくれる事務所のようで、頂いた蘭がなかなか枯れない。今でも少しづつ進化を繰り返し、どんどん環境が良くなっている。
え、でも賃貸でしょ?
そう。賃貸だけどこんなにリノベーションしてしまっている。
我々からすると、お店を営む方と同じ感覚で、自分達の仕事をするための設備投資感覚。
おかげで、色々なお仕事依頼もあり法人創業2期目で担保なしのプロパー融資にも成功。やはり環境は大切だと実感した事務所移転の物語。