見出し画像

当たり前ことのことを、当たり前じゃないぐらいにやれば、きっと・・・・

特に、楽天や三木谷さんのファンではないが、三木谷さんが数年前につぶやいていたこの言葉が印象に残っている。

「思えば遠くへ来たもんだ」

ぼくはこの言葉の響きが好きだ。人生の節目で、自分の過去をふりかえったとき、この言葉を言えるということは、コツコツとなにかひとつのことをやりつづけてきたからだとおもう。

三木谷さんは13年前に出版した自著でこんなことを書いている。

「常に改善、常に前進」

1.01の365乗はいくつになるか計算してみるといい。1日の1%のわずかな改善であっても1年続ければ元の37倍になるのだ。世の中天才ばかりではない。けれども、改善は誰にでもできる。そして、日々改善を続けていけば、どんな巨大な目標だっていつか達成できる。エジソンという天才は蓄音機を発明した。けれどその後に続く、無数の無名の技術者たちが改善を続けてきたからこそ、現代の驚異的な音響装置がある。ウォークマンだって、iPodだって、結局はその延長線上に存在している

「成功のコンセプト」三木谷浩史

冒頭のつぶやきと重ねて見ると、三木谷さんは愚直にこの一節を実践していたのかもしれない。

ちなみに、「1日の1%のわずかな改善であっても1年続ければ元の37倍になる」をエクセルで計算して、図にするとこんな感じです。

この「1パーセント」の前進、積み上げ、努力、というのは毎日の変化が小さすぎて、その「成長」に気づくことができないため、多くの人は継続することができない。

たとば、このプロ自転車チームの話。

引用元の記事をサマリますと、こんな話です。

■イギリスのプロ自転車ロードレースチーム監督に就任したデイブ氏は、「イギリス人初のツール・ド・フランス優勝」という難しいミッションを与えられた

■ デイブ氏はレースに関連するあらゆる分野でわずか1%ずつ改善できれば、小さな改善が積み重なって、大きな進歩につながるという仮説のもと、日々の生活から改善に取り掛かる

■「最高の眠りを提供する枕を探してホテルに持参する」、「もっとも効果の高いマッサージジェルを試す」、「感染症を予防するのに最適な手洗いの方法を選手に指導する」など、1%の改善を求めてありとあらゆる問題をチェック

■デイブ氏は、この戦略を開始してからわずか3年以内にチームで優勝を収めることができました。イギリス勢のオリンピックとツール・ド・フランスでの活躍は、現代の自転車レース史上「もっとも成功した走り」と呼ばれています

プロフェッショナルを集めたチームでも、さらに高みを目指すために、このような小さなことの1%改善を積み上げているということ。

スタート時には、「1%プラスの選択」と「1%マイナスの選択」にほとんど違いはありません。つまり、どちらの選択をしても、その日だけでは大した変化が見られないということになります。
しかし、これらの「小さな選択」は時間とともに積み重なり、ある日突然、日々プラスの選択をしている人とそうでない人との間に、非常に大きな差が生まれていることに気がつきます。その時には大したことでなくても、長期的に積み重なっていくと大きな違いを生み出すのです。

ほとんどの人は、毎日1%の変化を意識しながら仕事はしていないし、朝出勤し、退勤するときに自分の力の変化を実感することもない。

でも、小さな毎日の改善努力が1%として、それを1年間続ければ、37倍になるとおもえば、当たり前のことでも当たり前じゃないぐらい続けられそうな気がしてくる。

そうすれば、ある時立ち止まって振り返ったときに、「思えば遠くへ来たもんだ」とつぶやくことができるのかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?