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『カー短編全集2/妖魔の森の家』
【 ネタバラシはありません 】
『カー短編全集2/妖魔の森の家』
著者:ディクスン・カー
訳者:宇野利泰
出版社:東京創元社(創元推理文庫)
発行年:1970年12月11日
(内容紹介)
長編に劣らず短編においてもカーは数々の名作を書いているが、中でも「妖魔の森の家」一編は、彼の全作品を通じての白眉ともいうべき傑作中の傑作である。すなわち本編においては発端の謎と解決の意外な合理性がみごとなバランスを示し、しかも作者の怪奇趣味がこれに適切ないろどりを添えている。けだしポオ以降の短編推理小説史上ベスト・テンにはいる名品と称しても過褒(かほう)ではあるまい。作者の会心作を巻頭に、中編「第三の銃弾」と合わせて全五編に編集した第二巻。
「妖魔の森の家」
色々なバイアスを差し引いても、やはり名作。今回再読しても伏線には気づきませんでした。悔しいです。
「軽率だった夜盗」
あべこべ。魅力的な謎が出てきてワクワクしました。
「ある密室」
不可能犯罪。密室は浪漫。
「赤いカツラの手がかり」
キャラ設定が興味深かったです。
「第三の銃弾」
有名作。段階的に謎が深まる展開、驚きの連続。やはり素晴らしいです。