【読書感想】一週間で女(じぶん)を磨く本
普段、自己啓発系の本はあまり読まないのだけれど、その日は風邪を拗らせて頭痛のひどい日だった。
私は、この手の本に懐疑的な方だ。個人に向けて書いたわけでもないし、内容がひろーく浅くなってしまうのは仕方ないにしても、主張が個人的見解すぎて理解に苦しんだり、最終的に何の解決策もない内容のものを過去にみてきた。
まぁでも最近は読んでないし、食わず嫌いも良くない。体内のウイルスも この本を読めとすすめてくるので、手にとってみた。
作者が想定する読者像は以下の通りである。
恋人に過度に依存している
恋人に浮気されたことがある
メイクが下手だが自分磨きする気がない
日常的に愚痴が多い
そのくせ他人に厳しくてイライラしている
ブランド物を無計画に購入する
ブランドもので自分を飾り立てている
現状に不満はあるが自分を変えようと努力していない
上記に当てはまる人は、ぜひこの本を読んでみてほしい。
なお、私は当てはまる人とは なるべくお近づきになりたくない。
また、作者には理想の女性像があって
愛想がよくていつも笑顔
何事にも寛大で優しい
が大枠だと思うのだけれど、やはり世代観の問題なのか、それってダブルスタンダードなのでは?と思うことも多々あった。
女性は家庭を笑顔で暖かく守るものという理念のもと、同時に仕事もしっかりとこなし、男性よりも早く帰宅し男性を迎えてあげる。
とか、地下の極秘研究所で肉体改造をうけたキャプテン・アメリカくらい強くならないと不可能なのでは?と、思ってしまった。
男性側がどうするかは書いていないが、共働きなら男性側にも同じものを求めてもいいんだろうか。
すんごいギスギスした家庭になりそう。
無理は良くない。
もちろん自分で意識して笑顔でいることはいいと思うけれど、夫婦共にお互いが笑顔でいれる環境を協力して作っていくほうが健全である気がする。
必ずしも女性だけが太陽である必要はないし、もし太陽でいてほしいなら、女性が太陽になれる環境作りが必要だよね。逆もしかり。
片方の努力だけでは、どうしようもないのでは。
あと、気になったのが「男は浮気するもの」という主張だ。
「男は浮気するものだから仕方ない」って考えは、女性側であれ男性側であれ倫理観ぶっ壊れすぎてて面白い。
浮気しない人もいる、とかではなく、するしないの議論にすらならないレベルの話である。
後半は、美容法や今後の意識改善の話があり、今努力している人にも今後の励みになる内容だと感じた。
美容の知識がほぼ無い人や、入門編として美容の本が欲しい人には参考になる内容もあった。
本にチラッと出てきたことで、本の内容とはまた違うのだけれど、「他人に期待しなくなったら気が楽になった!」のような話が気になった。
他人に期待するってなんだ。
他の人が自分の思い通り、想定通りに動くことを最初から期待している人ってこと?そんな人いたら、めちゃくちゃ怖い。全員異なるバックグラウンドや考えをもった集団だってことを理解してないってこと…っ!?(ちいかわ)
皆さんも、ぜひ1週間で女(じぶん)を磨いてみてね☆
聖菜
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