[my camera] minolta SR-1
こんばんは、薄明です。手持ちのフィルムカメラの簡単な紹介と、そのカメラで撮った写真を何枚かあげていきます。これはその第9弾です。過去のシリーズはマガジンから辿れますのでよろしければどうぞ。
さて、minolta SR-1です。
第8弾でSR-7を紹介したのに、続けてミノルタのフィルムカメラをご紹介します。というのも、古い個体で故障が続いたSR-1ですが、また偶然新しくお迎えしました。フィルム1本を撮りきって無事だったので、とりあえず記事に書いておきたいと思ったのでした。SR-1については過去、個人サイトのブログにて書いたことがあります。作例など増えたので、こちらでも改めてリライトしておきたいなと思った次第でした。
フィルムカメラですので、正直私が機材についていいとか素敵とか言うのは、大体が見た目であったりパーツの造り、持った時のフィーリングが主になります。具体的なレビューが読みたい方はほかの方の記事を探されるのがよいでしょう。
そういう前置きをしておいて、私がSR-1を好きなポイントをいくつか紹介していきたいと思います。ちなみにいろんなフィルムカメラがそうであるように、SR-1も生産時期によりかなり細かいところが同じ型番の中でも異なっており、それもまた楽しめるポイントになっています。
ちなみにSR-1は1959年から登場。シャッタースピードは後述しますが1/500まで。露出計はないので電池は不要です。こういうところも好きなポイントです。
ペンタ部の造形と全体のスタイル
まずもってペンタプリズムのシルエットです。これはいけません。あまりにクールすぎる鋭角な頭部、と同時にファインダーに向かって描かれるマイルドな曲線、そのバランスがとても美しいと感じます。素敵です、素敵すぎます。minoltaの銘板が敢えてその素地と異なる線形で浮かび上がっているのが印象的です。
繰り返しますがペンタ部のシルエットがいいです。カメラを持っているときにはそれを目にすることは難しいですが、ふとカメラを降ろして差し向ったとき、あるいは硝子や鏡に映ったその姿をみたときには、造形に見惚れること請け合いです。好きです。
ちなみに私が所持しているminoltaのカメラで、ほぼ同等に良いバランスを保っているのがSR-7です。そしてその肌艶は美しく、きめ細やかなシルクのようです。撫でていると決して無機質ではない滑らかさにうっとりします。好きです。
形状つながりで、ボディ側面の滑らかな曲線が非常に艶めかしく、手を添えた時に悦びすら伝わってきます。SR-7よりなお楕円に近く、人体の腰のくびれに手を添えるかの如き感覚です。この丸みは写真を撮る私に心地よい安らぎを思い起こさせます。好きです。
SR-1のロゴ
次に好きなのがSR-1のロゴタイプです。そのカラーが多分前期系では緑色で、そこが私の心をとらえて離さないのです。上の写真は暗くて分かりづらいのですが、おだやかな若葉色です。好きです。(SR-1sなどは黒。多分4th以降?) 道行く人のあるワンポイントが強烈に印象に残ることがありませんか。私はそれをこのSR-1の緑色とそのロゴタイプの美しさに感じたのでした。SR-7のロゴも好きです。ただしあちらはシルバーボディでは黒色で、キュートというよりはスタイリッシュな印象を受けます。SR-1のブラックボディは聞いたことがありませんが、SR-7はブラックが非常にカッコいいです。脱線しましたが、ロゴの色もそうですがこれらSR-1や2、7などのタイプフェイスも非常に好みです。シンプルですが飽きが来ない。見るたびに「うううこれはすごい堪らない…やられました…」という気持ちになります。好きです。
フィルムカウンターの丸窓
そしてフィルムカウンターが丸窓であること。これは好きなカメラのひとつであるNikonのNikomat FTnが同様の丸窓カウンターで、潜水艦のようだと感じてなお可愛らしさに心ときめかせたものです。SR-1も同様に可愛らしい。これがのちのデザインだと小さな角形になっていったのが、個人的には残念です。省スペースの目的を達するため仕方なかったのだろうとは思います。しかし何度見ても可愛い。好きです。
あとSR-1のこの時期の型はMINOLTA CAMERA CO., LTD.ではなく、CHIYODA KOGAKUなのも良いです。あと巻き上げレバーのエッジの効いたデザインも中々見た目はいいです。使うときは指が痛いですが。SR-1の巻き上げは過去2台、SR-3にしてもちょっと固めで壊れそうな危うさを感じていましたが、今回入手した個体はそれに比べると少し安心感があります。とはいっても怖いので、巻き上げはそうっとご年配の方の手を取るような気持ちでしています。
シャッタースピードは1/500までとなっています。なのであまり高感度なフィルムを入れていると昼間に難儀しますが、その辺りはLeica DIIもそうだしOLYMPUS ACEもそうなので絞ればいいのです。あるいはNDフィルターを使えばいいかなと、持っていないけど。ダイヤルは手放したSR-1と2代目(故障)のは通常のクルクル回すタイプですが、今回入手したのはNikon S2と同じように持ち上げて回すタイプです。細かなところが違っていますね。
それでは下にSR-1で撮った、まだたったの3本だけですがフィルム写真をいくつか載せていきたいと思います。この子は長生きしてほしいです。写真はクリックすると拡大表示されます。
SR-1 + lomography100CN
SR-1 + フジ記録用100
SR-1 + Kodak Color Plus200
見ていただいてありがとうございました。それでは、よき写真生活を。