[film] LomoChrome Purple XR100-400
こんばんは、薄明です。
lomographyのフィルムはリーズナブルなため比較的よく使うのですが、中には変わり種なフィルムも存在します。Redscale filmであったり、LomoChrome Purpleだったり、LomoChrome Metropolisだったり。今回はそのうち、『LomoChrome Purple XR 100-400』を使ってみました。初めての使用です。
購入したのは実は結構前で、私の持っているフィルムカメラで一番露出計が正確そうなNikon FM2で撮ろう、とは決めていました。しかし何を撮るかというのがそのときは決めきれず、踏ん切りのつかないまま何か月も寝かせていたのでした。
その間普通のカラーネガでもっぱら金沢を中心として街並みやらを撮っていたので、同じ場所の似たような写真を違うフィルムで撮る、ということもしばしばありました。そこでその延長線でロモパープルで撮ったら、よりその違いが面白いのではないかと考えました。
厳密に撮り比べたわけではありませんが、普段の自分の撮り歩く範囲は似たようなものなので、結果としては十分でした。撮るときにはあまりイメージがつかめていなかったのが、あがりを見ると思わぬ画になっていて面白かったです。ただ、これを作品としてコントロールするのは私には難しそうでした。楽しみとして、たまにこういうフィルムを使うのは面白いかもしれないなあというのが感想です。私の淡々としたあまり主張のない写真にはテイストが違うかもしれません。
その一方で、この色で自己の世界の表現をより広げられるくらいの作家性を持った人が羨ましくもあります。羨ましいと言っても、そうなりたいというわけではないのですが。自分にも何か世界観のようなものが持てればいいなと思います。前に書いた不在写真はあれは私のひとつの世界の観え方のようには思います。しかしそういう画は割と標準的な色合いのものがしっくりきています、今は。
撮影結果
では、以下に写真を何枚か並べてみます。使用機材はNikon New FM2、レンズは各画像に書いてありますが、CarlZeiss Planar T*50mm F1.4か、Ai Nikkor 28mm F3.5 です。フィルムは先述の通り lomography LomoChrome Purple XR100-400 で、これを感度200と想定して露出を決定して撮りました。何枚かはややアンダー、オーバーで色味が変わっています。ではどうぞ。クリックすると拡大できます。
最後は多重露光写真です。
アンダー気味だと青や緑がやや強く、オーバーだと全体的に赤っぽくなるような気がしました。
ご覧いただきありがとうございました。もしこのフィルムを使ってみようか迷っている方がいて、作例のようなものを欲していらっしゃったら、その一助になれば幸いです。
それではよき写真生活を。