「特定行為:学習」について(No1)
〜特定行為を目指したいなぁと考え始めた時期〜
☆僕自身や仲間内で、特定行為を学ぶ時に行った内容です。参考なれば幸せます。また、特定行為実習終了者の方や現在学習の方がいらっしゃいましたら、コメントにあなたの学習方法を載せていただけますと今後受けられる方の指針になると思います。どうかよろしくおねがいします。
1.特定行為って何?
・2015年度から開始された制度で、研修を受けた看護師が、医師の指示のもと「手順書」で判断するといった保健師助産師看護師法(第37条の2)という法律で定められた資格になります。
・内容:特定行為とは、診療の補助であり、看護師が手順書により行う場合には、実践的な理解力、思考力及び判断力並びに高度かつ専門的な知識及び技能が特に必要とされる次の38行為です。
*「歯科医行為」の場合は「医師」を「歯科医師」と読み替えるものとする。
・注意ポイント:「医師の指示」と「手順書」が必要であること。又、患者の理解が必要である点も大切です。
・さらに詳しい内容はこちらから↓「日本看護協会HP」
https://www.nurse.or.jp/nursing/education/tokuteikenshu/portal/index.html
2.特定行為を学ぶメリットとデメリット
2−1<メリット>
eラーニング(動画での学習)では基礎的な医学知識が身につきます。量もかなりありますし、視聴に時間がかかりますが私はいろいろな分野が学べてよかったと思います。また、pdf(資料のデータ)でデータをDLできますので、自分の学びや今後自施設での勉強会にも使用できるのでよいと思います。
*僕自身はpdfデータ移行してgoodnote5などで見やすい形にし、携帯電話やipadでも見れるようにしてます。(テスト勉強にも良いです)
2−2<デメリット>
時間やお金がかかる。その分、取得後の活用を考えなけれもったいないといえます。この点に関しては、自施設の医師・仕組みや自身のスキルや交渉力にも影響されてしまいます。ここを乗り越えるためにも、特定行為実習やSNSで仲間を作っておくことを勧めます。
3.特定行為教育施設に入る前にやるべきこと
3−1<PCスキル>
最低限のPCスキルとして、Word作成での文書作成やExcel作成でかんたんな表の作成ができると良いと思います。最近では、ノートアプリやToDoアプリなども活用できるような状況だと良いかもしれません。また、Googleの「スプレットシート」(表作成や文書作成)と「Meet」(Zoomのようなビデオ会議)のシステムの活用ができると良いです。
3−2<動画視聴媒体の確保>
じつは、パソコン(PC)だけでなくタブレットや携帯電話での視聴も可能です。この時、eラーニングの種類によっては視聴時間の速度調整ができることがあります。
3−3<所属病院や家族の理解>
病院によっては、特定行為や認定看護教育を後押ししてくれる所もあります。全部出してくれる所(入学試験代金・入学金・往復の交通費・寮費)もあります。
しかし、「病院の利益にならない」「病院としては休んでまで行ってほしくない」と言われることがあります。なので、休職や退職をして進む方もいました。
家族の理解も大切だと思います。認定看護師教育課程(B過程)であれば約7ヶ月以上も自宅から離れたりする場合もあります。
開催される場所と自宅との距離にもよりますが、学習や家事育児との両立は大変です。理解もですが支えてくれる家族の理解が重要だと思いました。
もし、家族がいる場合は、このnoteを読んでいただき理解していただくことを勧めます。
4.特定行為教育施設に入る前にやれたらいいこと
4−1<eラーニングで学習前の基礎>
あくまでできたらで良いと思います。基礎的な内容の学習です。eラーニングで学習するのでしない人もいますが、もしお勤めの自分の科がありましたら、そこの基礎をそれなりに復習しておくと良いでしょう。
4−2<水分・栄養の基礎本>
特定行為の種類によると思いますが、認定教育課程(B過程)にはセットで必ず「脱水時の輸液管理」と「高カロリー輸液管理」がついてきます。
なので、基礎として先に学習しとくとよいです。あくまで実施できたらですが、Youtubeなどでも学べますし専用の本(研修医用の本)なども良いです。なんとなくでもよいので、軽い予習として学んでみることを勧めます。
ICUや救急部での勤務ならなんとなく見聞きすることはあると思いますが、そうでない場合は見ておくことで少しは安心が得られると思います。
4−3<Youtubeで流し見る学習>
Youtubeで学べる学習として、
・「脱水時の輸液管理」「高カロリー輸液管理」の学習動画
・「看護過程の展開」の学習動画
などはおすすめです。
「脱水や高カロリー」動画は研修医用ですが学びが多いです。実際に特定行為をする場合は、指導医から指導を受けるので研修医と同じLvの学びになります。そのためにもいろいろと広く学んでおくほうが安心です。
「看護が見える」の動画解説は長編ですがこちらも学びになります。看護過程の展開は学生の時代に学んでいるので自信がある方はよいでしょうが、久しぶりと思われる方は、復習も兼ねて視聴しておくことをお勧めします。
あとがき
事前の情報を聞くと、不安が強くなってしまう方もいらっしゃると思います。ですが、事実私が経験した内容です。
私がこの教育機関を通じて心配だったことは「知らない恐怖」でした。事前になんとなくでも流れや予習・復習することができれば安心に繋がると思っています。
挑戦するには事前の準備と勇気が必要だと思います。この内容が読んでくださった方の後押しになればと思います。不安で押しつぶされそうなときは、遠慮なくTwitterのDMでもよいのでご連絡下さい。
相談に乗ります!がんばりましょう!!