「干支のみでその年を占うのはハードルが高い」
来月4日の立春から癸卯の年に入ります
各占いブログなどでは
おそらく新たな年の占いが
なされていると思います
このブログでも
今年(2022年)の占いをしたわけですが
結果がほぼ出たこの時点で
やはり
答え合わせをしておかないといけない
と思います
という事で
今回は壬寅の一年を振り返って
占いとの齟齬などを見てみたいと思いますが
その前に
身も蓋もない話をします
干支だけで一年を占えるのか?
算命学では個人・会社・国家など
人の集団(組織)であれば
その誕生日や設立日などから
宿命(命式)を出す事が出来るので
後天運の干支との関わりを見て
占う事が出来ます
しかし
世界(人類)の一年の占いをする時に
その誕生日や設立日は
当然ながら決定できません
なので
後天運ともいうべき
その一年間にわたって地球を覆う
「気」(干支)だけを
頼りに占うしかありません
という事は
その年の干支(環境圏としての「気」)の
影響だけを見る事になるので
世界情勢や世相を占うには
どうしても限界があると思います
更にもう一つ言えば
干・支の意味合いは幅広く
どの観点を採用するかで
一年の占いが違ってしまいます
少し見てみましょう
五行の分類
煩雑になるので単純化し
十干(五行)だけに絞って
どの様な意味が含まれているかを
見てみましょう
五行論においてはすべての事物を
五種類に分類しています
すなわち
あらゆるものを木火土金水に分けます
五味・五音・五情・五臓・五徳・
五常・五経・五穀・五指・五色・
五畜・五声・五志・五官。。。
例えば金(庚・辛)と言っても
五味の観点で見れば「辛味」になり
五畜の観点で見れば「馬」になり
五穀の観点で見れば「米」になります
※五味:酸、苦、甘、辛、塩味
五畜:鶏、羊、牛、馬、豚
五穀:麦、キビ、アワ、米、豆
この様に金には様々な意味合いが
含まれていますから
例えば庚子の年であれば
辛い商品が大ヒットするとか
競馬ブームが起きるとか
米の価格が高騰するとか
こんな占いが出来るかも知れません
コロナ禍の2020年(庚子)
今更ですが
庚子からコロナの世界的感染を
予測出来たでしょうか?
後出しジャンケンになりますが
見てみましょう
2020年から2022年までの三年間は
調舒星・鳳閣星・鳳閣星と
同類の星が連続して出ています
これらの星は色々な意味がありますが
健康や寿命の星ですね
この3年間は地球上で
健康問題や寿命に関する事が
メインになると占えます
後になってのコロナ禍を考えれば
この調舒星や鳳閣星は
コロナを暗示していたのかと分かります
この事(病気)を前提として
金(庚)の五行の意味を
更に見てみると
五臓
木 火 土 金 水
肝臓 心臓 脾臓 肺 腎臓
五病
木:語(しゃべる)
火:噫 (げっぷ)
土:呑(酸が上がって来る)
金:咳(せき)
水:欠(あくび)
五志(情緒の分類)
木 火 土 金 水
怒 喜 思 悲.憂 恐
こうして調べて見ると
コロナの禍が見えて来ます
しかし
これは後付けで分かることであって
事前にはなかなか分からないでしょうね
(少なくても私においては)
侵略戦争勃発の2022年(壬寅)
では今年のウクライナの問題は
「壬寅」から予測できたでしょうか?
壬寅は経済的復興の意味はあるけれども
天胡星(病人)4点なので
本格的な復興は来年だろうと占ったわけですが
実際には世界経済が
ロシアのウクライナ侵攻によって
打撃を受けた格好になりました
60年前の壬寅の年(1962年)には
米ソ対立のキューバ危機がありましたから
壬寅の年は「戦」の匂いがします
2022年(壬寅)は
鳳閣星・禄存星・車騎星が出ていましたが
昨年の占いでは車騎星には触れませんでした
結果として
その車騎星の攻撃本能が強く出た年となりました
皆さんもご存知の通り
車騎星は軍人の星とも言われ
動乱期を象徴する星です
「壬水」は穏やかな海で象徴されますが
半面ひとたび荒れたならば
大きな船でさえも
ひとたまりもないほどに
荒れ狂う面を持っています
「壬水」にはそんな怖い意味もあるのです
今回はその面が出た言えるでしょう
付け加えれば
五志の水は「恐」です
こう見て来ると
壬寅には危険な要素も含まれている
と分ります
長々と書いて来ましたが
一年を占うのは
簡単ではないと思わされます
どの要素に焦点を合わせて行くか
鑑定士の能力とセンスが問われます
来年(2023年)の癸卯は
どんな年になるかは
今年を教訓として
考えていきたいと思います
という事で
最後までお付き合いいただき
ありがとうございました