東京藝大博物館で開催中の『台東区コレクション展』は行く価値あり!
東京藝術大学の博物館にて、『台東区コレクション展―文化・芸術の杜 上野を巣立った芸術家たち―』という展覧会がやっていると知り、フラッと寄ってみました。
タイトルを偉そうに「東京藝大博物館で開催中の『台東区コレクション展』は行く価値あり!」と記してみましたが、本当に良かったです。ほとんど現代美術には関心がないのですが、無料だったというのも大きいかもしれませんが、とても充実した展覧会でした。
以下は、記録としてnoteに記しますが、作品自体を理解したいとかちゃんと見たいという方は、下記のサイトを確認してください。そちらだと、キレイに撮影された作品画像や、作品によっては作者のインタビュー動画が見られます。
city.taito.lg.jp/virtualmuseum/index.html
ということで、作品の中でわたしが「これは!」と思ったものを以降で紹介していきます。
平日ということで空いていましたが、ガラガラというわけでもなく、おそらく台東区民を中心に、来られているのだと思います(地下鉄駅や広報たいとうなどで告知されているため、知っているのは台東区民くらいかなと)。
今回の展覧会の作品は、どれも大きいものでした。展覧会へ足を運ぶと、その大きさを体感しながら観られるというのが一番のポイントだと思います。また、全体を観たり作品に寄って細部を観たりと、一つの作品でも楽しみ方がいろいろとありますね。
わたしの好みなだけですが、こうやって細部まで丁寧に書き込まれている作品を見ると「おぉすごいな」と関心して、惹きつけられます。また、全体だけでなく、細部だけを切り取っても一つの作品として成立するような絵だと、好きになりますね。
展示会場がガラガラだったわけではなく、人がいなくなったタイミングで撮っているだけです。実際には、次から次へと観覧者が入ってきました。
沖縄の民家を描いた作品です。いずれの作品もそうですが、こうやってWebサイトで観ると、単に2Dの絵でしかないのですが、実際の絵を目の前で観ると、奥行きを感じます。特にこの絵は、日本画の描き方だからなのか、屋根の瓦の質感とかが伝わってきました。絶対にダメ! って分かっているのに、作品を触って、肌で感じたくなります……って、もちろん触りませんけどね。
色のグラデーションが本当にきれい。
こういう不思議ワールド的な絵も多かったです。わたしのパッと見の感想としては「でたでた……芸大生っぽよね」と思ってしまうのですが、これもやはり作品の前に立って観ると、その非現実的な世界を、すんなりと受け入れられるから不思議です。
この作品がそうだったかは憶えていないのですが、多くの作品が、ガラスなどが貼られていない状態で観られるので、絵の具の凹凸なども込みで感じられて、嬉しいです。
これは3つとも良かったです。特に真ん中の《室内》。
撮影禁止だった作品の中で、良かったのが杉本 純久さんの《手》というもの。2016年に描かれた日本画とのこと。
撮影は禁止ですが、下記サイトでは作品が観られます。
休憩室から外を眺めてみました。
通りの向こう側も藝大の敷地です。おそらく正面の建物が明治13年竣工の旧教育博物館書籍閲覧所書籍庫。
下の写真は、少し異なる角度から。おそらく右側が上の旧教育博物館書籍閲覧所書籍庫で、左側が明治19年竣工の旧東京図書館書籍庫。
今回は門が開いていたので、上の写真のところから入ってみました。そうしたら、隣に建つ奏楽堂がキレイに見えました。奏楽堂って、正面からズドン!と撮れる場所がないんですよね。近くから超広角でグニャッとさせながら撮るか、林の中から木と木の間から見られる建物を撮るかしかありません。藝大からは、いつもの奏楽堂とはまた別角度だったので、新鮮な気がしました。