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【博物館ニュース】つくばの科博で牧野富太郎のミニ企画展が始まります。

国立科学博物館科博=カハクと言えば、上空から見ると飛行機の形をした、上野の山(公園)にある建物が有名です。ただし、カハクの施設って、実は茨城県つくば市にもあるんです(筑波実験植物園。ほかにも東京都港区白金台の附属自然教育園)。

わたしの妻の実家がつくばなので、この筑波実験植物園へも何度か行ったことがあるのですが、4月29日から、この植物園で「牧野富太郎と植物を観る」というミニ企画展が始まります。

同企画展のパンフレットによれば、牧野富太郎さんは1862年に高知県高岡郡佐川町に生まれ、日本植 物分類学の基礎を築いた方です。94年の生涯において、収集した標本は約40万枚といわれ、その一部を、国立科学博物館が所蔵しているそうです(多くは東京都立大がくの牧野標本館にあるようです)。

牧野さんは、自ら創刊に携わった「植物学雑誌」に論文を発表するとともに、日本各地で植物観察会を実施し、日本の植物相解明に貢献するとともに、一般への普及にも尽力しました。著書の代表作である「牧野日本植物図鑑」は、現在でも研究者や愛好家の必携の書。1957年には、文化勲章を受章されています。

「牧野富太郎と植物を観る眼」パンフレット表面

さて、カハクの筑波実験植物園でのミニ企画展ということで、そんなに大々的な展示ではないのでしょう。とはいえ同館収蔵の、牧野富太郎さんが筑波で採集した標本が一部展示されるらしいので、個人的には「行かねば!」という感じです。

また、現在NHKで牧野富太郎さんをモデルとした朝の連続テレビ小説『らんまん』が放送されていますよね。あのドラマの植物監修を務めているのが、カハクの田中伸幸さんという人なのだそうです (植物研究部 陸上植物研究グループ長)。

カハクの田中さんが、どんな方なのかと思って調べていたら、5月6日に同氏による特別ライブ配信が、YouTubeのカハクチャンネルで行なわれるそうです。ライブでは観られなくても、あとでじっくりと観たいものです。(それにしてもカハクは、YouTubeチャンネルが充実していますね)

さて、ミニ企画展に話を戻すと、牧野富太郎さんにゆかりのある植物の中から、研究員がおすすめする植物をパネルで紹介するほか、一部は、標本または生きた植物で展示するそうです。

ちなみに、カハク関連のいずれの施設も、カハクの年パス=友の会またはリピーターズパスがあれば無料で入館入園が可能です。もし一度でも行く機会があれば、入館券ではなくリピーターズパスの購入をおすすめします(絶対に! というほどおすすめです)。なぜって、とってもおトクですから。

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