花や鳥がいきいきと描かれた、海北友雪の《花鳥図屏風》 @トーハク
先日、「今季トーハクの江戸期美術が豪華過ぎて……ドキドキするレベルでした @東京国立博物館①」というnoteを書いたのですが、その……第四弾くらいです。
そのドキドキした柴田義董という方が描いた《鹿図屏風》の向かい側に展示されているのが、海北友雪さんの《花鳥図屏風》です。
解説パネルによれば、海北友雪さんは、安士桃山時代の画家でちょっと名の通った、海北友松さんの息子さんです。
宮中の御用絵師を務め、春日局の推挙もあって、第3代将軍徳川家光にも取り立てられたのだそう。わざわざ「春日局の推挙もあって」と記されている点が意味深ですね……って、そんな風に勘ぐるのはわたしくらいでしょうか……。
また彼の花鳥画は少なく、今作は貴重な大作と言えるそうです。
展示期間が2023年5月28日までなので、来週いっぱいで終了ですね。
ということで、撮りまくってきた写真を放出します。
小さめな屏風ですが、どこを切り取ってもいきいきとした鳥と花が描かれていて、観ていて飽きませんね。
■水面下の描写がゴイスーな《浪に鵜図(なみにうず)》
なにやら珍しい名前ですが、Wikipediaによれば「本姓は神代(くましろ)氏。名は斐(あやる)、字を淇瞻(きせん)、号を繡江(しゅうこう)。通称は彦之進のちに甚左衛門。唐風に熊斐(ゆうひ)と名乗った。」としています。
解説パネルには「長崎に生まれ、中国語の通訳としても活躍した画家」とあります。「通訳としての立場を利用し、来日した沈南蘋、高乾に直接学び、その画風を日本に広めるのに大きな役割を果たし」たのだそうです。
この解説パネルに記されている「水面下に透けてみえる鵜の首や足、魚の描写が本図の見どころ」とあったのを観ながら、改めて作品を観ると「おぉ〜、すごい描写だなぁ」と誰もが感心するはずです。
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