俳句 彼岸過ぎ
俳句
菜の花よ 夜空の星よ 埋め尽くせ
息を吸う 春の匂いは 何処からか
曇り空 膨らむ気持ち 待ちきれず
詩
川の浅瀬を 白鷺が
足止めながら 歩いてる
片足ずつ ゆっくりと
歩みを止めて ゆっくりと
何かを狙って いるように
何かから逃げて いるように
僕はそれをじっと見て
白鷺に聞いてみる
君は何を思うのか
土手には菜の花がほころんで
土手に黄色くあかりがともる
毎年変わらぬこの景色さえ
同じものなどひとつもない
毎年春を告げている
あの桜はどうだろう
君は何を思うのか
見上げる桜の木の上を
カラスが一羽飛んでゆく
ゆったりカラスは羽ひろげ
小さな僕を見下ろしていた