俳句 秋の日
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俳句を作りました。
今回は二句です。詩を添えました。
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俳句
秋色の そのやさしさが 心地良く
秋の声 見渡す景色や 法師蝉
詩
蝉の鳴き声はなくなって、
代わりに虫たちの鳴き声が
響く。
川面には鴨たちが漂い、
首を伸ばし、羽を広げ、
川面を足で叩きながら、
飛んでゆく。
空では鳥たちが頭上を横切り、
ぶ厚い雲が空を覆う。
お寺の門前で手を合わせ、
境内にある大きな木を見て、
目を休める。
ふと、空を見上げると、
青い空が覗いてる。
突然、頭上で、
ツクツクボウシが、
鳴きだして、
よく見ると、
小さな蝉が一匹、
尻を上下させ、
鳴いていた。
その声にこたえてか、
遠くでも一匹、
ツクツクボウシが
鳴いている。
蝉の鳴き声はなくなって、
もうすぐ、
秋も終わるのだろう。
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季語は以下の通りです。
・秋色(しゅうしょく)
秋景色・秋の風色のことである。
和歌では「秋の色」として使い、
紅葉や黄葉などの具体的な色を
念頭に置く場合が多いが、俳諧
になって抽象的に使われること
が多くなった。
・秋の声
秋になると風雨の音、葉擦れ、
虫の音など、さまざまな物音の
響きが敏感に、しみじみと感じ
られる。具体的な音だけでなく、
心耳でとらえた秋の気配をも
いう。