俳句 麦秋
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俳句を作りました。
今回は一句です。詩を添えました。
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俳句
麦秋や 細き早苗と 抱く空
詩
ヒヨドリの
ひゅーい、ひゅーい
の鳴き声に
少し遅い朝起きる
新緑に誘われて
気持ち良く朝歩く
揺れる草むら
黄金色の穂
田んぼに薄く
張られた水に
浮かんだ細い
早苗たち
心細げに植えられて
空と雲に抱かれる
地ではしっかり
根を張って
見えないところで
支えらる
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時候は以下の通りです。
・麦の秋、麦秋(ばくしゅう)
麦が熟するころの季節をいう。
収穫をむかえた麦を指すのではない。
芽吹きから新緑に移った木々が周囲
の風景を生き生きとさせ、田には早苗
が青空を映す水の中に根をひろげる。
気候も安定し日本がいちばん美しい緑
に包まれる時期である。
ハルキ文庫 角川春樹編 現代俳句歳時記 夏より一部抜粋