詩 冬の訪れ
駅を降りて家路につく
真っすぐに伸びた歩道
時計を見ると宵の時間
すれ違う人たちは
陽気な空気に満ち満ち
すれ違う僕は
少し俯き、足早に歩く
交差点で立ち止まり
信号が、青に変わり
少し小走りに渡る僕
その先に公園がある
真っ暗な公園の
真っ暗な木々の上に
明るく輝く星ひとつ
公園の道を歩くと
星はすぐ木に隠れて
もう見えない
少し俯き、足元を見ると
辺りは枯れ葉が覆ってる
公園の灯りに照らされて
暗い公園は黄色に染まる
公園の出口にたどり着き
開けた空を、ふと仰げば
冬の大三角形が輝いてた