詩 T字路まで200m辺り

すっかり暗くなった
6時ころ。

僕は車で家路を走る。

少し先にT字路があって、
たくさんの家が立ち並ぶ。

T字路まで200m辺り。

星がひとつ瞬いた。

この短い距離の間だけ、

僕と星は見つめ合う。

いつからか、

僕はこの瞬く星を
探し求め、

ウィンクのような瞬きに
誘われて、

僕を連れ出してくれることを
求めてた。

今日も僕と星は見つめ合う。

星は僕の帰りを
出迎えてくれる。

「おかえり」

といって、

僕をじっと見てくれる。

僕を見守ってくれている。

その星に見つめられ、

僕は家路を車で走る。

T字路まで200m辺り。

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