詩 T字路まで200m辺り
すっかり暗くなった
6時ころ。
僕は車で家路を走る。
少し先にT字路があって、
たくさんの家が立ち並ぶ。
T字路まで200m辺り。
星がひとつ瞬いた。
*
この短い距離の間だけ、
僕と星は見つめ合う。
いつからか、
僕はこの瞬く星を
探し求め、
ウィンクのような瞬きに
誘われて、
僕を連れ出してくれることを
求めてた。
今日も僕と星は見つめ合う。
星は僕の帰りを
出迎えてくれる。
「おかえり」
といって、
僕をじっと見てくれる。
僕を見守ってくれている。
その星に見つめられ、
僕は家路を車で走る。
T字路まで200m辺り。
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