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詩 夜の空気

夜のベランダに出た

昼の暑さは何処かに消えて

やさしい空気に包まれていた

空気を吸いこめば

何処からか甘いような香りがする

物干し竿に移った洗濯物の香りが

夜の空気に溶けていた

夜の公園に人の笑い声が響いた

遠くで椋鳥の鳴き声がした

ねぐらが定まらない鳥たち

居場所を求めて彷徨っていた

木々は静まり返っているけれど

虫の鳴き声はよく響いていた

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