見出し画像

詩 白い月 其の二

久しぶりに都心に行くと
相変らず電車は混んで

押し込まれて、ふたされて
僕は窓に貼りついた

貼りつく窓から外を見ると
高いビルが流れてる

そのビルの隙間から
青い空がときおり見えて

白い月がこちらを覗き
大丈夫?と
白く微笑む

白い月はいつもと同じ
同じことに安堵する

周りは人で溢れても
僕の相手は月だけだ

いいなと思ったら応援しよう!