詩 そこに空が見えるから
出口のない暗い闇の中
息がしづらく顔あげる
そこには青い空がある
高い、高い、天井に
四角い窓が切ってあり
そこから青い空が見える
その窓に手を伸ばそうと
僕は青い空を見上げ
たくさんの詩を紡ぎ出す
その詩を駆けのぼり
四角い窓にたどり着き
青い空へと飛び出そう
そこに空が見えるから
僕は詩をうたうんだ
*
出口のない暗い闇の中
四角い窓のそとを見る
そこには青い空がある
詩をうたっている間
青い空へ飛び出せる
僕はうたっている間
大空へと羽ばたいて
暗い闇は忘れてる
僕はうたっている間
空からの景色に目を開き
小鳥のさえずりに耳を愛で
風の匂いに記憶をたどる
そこに空が見えるから
僕は詩をうたうんだ