詩 ひと雫

明るい空の下で空を見上げながら
目を閉じたときのように、
明るくやさしい光のようなものが
目のまえに広がっている。

目を開いたときに、
あなたというひと雫が僕の中に落ちて、
ささやかな喜びが、
僕の心のなかにゆっくりと広がる。

それはとても儚くて、
広がり終わると消えてしまう儚さだけど、
そのひと雫に支えられている。

闇と光の間を行き来しながら、
僕の世界はゆっくりと閉じてゆく。
あなたというひと雫を胸に抱きながら。

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