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詩 いつかの蝉

蝉が灼けて落ちていた

蟻はそこに群がっていた

力の限り役目を果たし

誰にも拾ってもらえない

慌ただしく他の蝉たちが

ミンミン鳴いている中で

地に落ちた蝉は

じっと待っていた


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