見出し画像

書籍レビュー『デジタルマーケティングの定石』

『愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ』

デジタルマーケティングをやってみよう、という企業は多い。
しかし自社内にノウハウがない場合がほとんどである。
そうした時に、自社で様々な経験をし、失敗をしながら徐々に成果の出る施策を見つけていくのもいいだろう。

しかし、すでに確立されたノウハウがあるのであれば、それを参考に進めたほうが成功の確率は高くなる。
『愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ』ということわざにもある通りだ。

本書は著者が3万サイト超の分析とユーザ行動観察から得た知見を元に、「こうしたらデジタルマーケティングは8割はうまくいく」というノウハウを、すぐに実践できる具体的な手法を含めてまとめたものである。

これだけの経験を自社で行うには相当の時間とコストがかかる。
確かに、すべてがうまく自社に当てはまるとは限らない。
しかし、デジタルを使って新規の顧客を獲得したい企業にとっては、試してみて損はない。
道しるべがない中で進むよりは成功の確率が高いだろう。

特に、著者自体がデジタルマーケティングの推進者でありながら、デジタルの限界を最初に伝えている点が興味深い。デジタルは魔法ではなく手法の一つであり、得意不得意があること、適した領域があることを知ることが成功への第一歩なのだろう。


いいなと思ったら応援しよう!