図書館に行ってきた 19
書斎の死体 アガサ・クリスティ
ミス・マープルの2冊目。庭の手入れの行き届いたミス・マープルの自宅から、これからどうやって事件と関わりあうようになるのか不思議だった。でも彼女はみんなから一目置かれていて、現場へと呼ばれるようだ。
語り手はいつもマープルではない。だからマープルの推理の過程は最後に一気に語られる。
今回は犯人を当てられた。
動く指 アガサ・クリスティ
ミス・マープル3冊目。驚くほどにマープルが出てこない。そして和訳ならではの、イマイチ掴めない冗談やピンとこない描写。登場人物のキャラがなかなか定まらなくて名前を最後まで覚えられなかった。
テレビドラマの方が良いな。私は断然ジュリア・マッケンジー。
名探偵外来 泌尿器科医の事件簿 似鳥鶏
全く知らない世界だった。知ることができて良かった。病気についてもそうだけど、医師からの目線、患者の在り方も勉強になった。
物語としてもとても引き込まれて面白かった。「病気っていうのはね、そういうふうに『来る』ものなんです。」の鮎川先生の話に泣いた。
先祖探偵 新川帆立
私の父も家系図を作って嬉々として見せてくれた。私自身はルーツを知りたいと思ったことはない。この本で戸籍というものの存在がすごく重要なんだと知った。我が子を棄児にしてまで戸籍を作った母、そうせざるを得ない日本のシステム。私の知らないことはまだまだたくさんある。
令和その他のレイワにおける健全な反逆に関する架空六法 新川帆立
リアルなファンタジー?今後ありそうな、いや無いよね。面白いのか、後味悪いのか、、、不思議というには現実味もある。そんな短編集。こんな未来ならちょっと逃げ出したいかも。