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眉間にギュッとシワを寄せ、双子をつれたパパさんを見かけた。
はこふぐ(0歳児)と近所のドラッグストアで買い物をしていたときのこと。
レジに向かって進んでいたら、4〜5歳くらいの双子の女の子を連れたお父さんとすれ違った。
双子ちゃんのうち、ひとりはお父さんに抱っこしてもらい、もうひとりはカートに付属している椅子にスポッとおさまっている。
パパさんは、たぶん200メートルくらい先からでもわかりそうなくらい、イライラした空気を発散していた。
眉間にはギュッとシワが寄り、ため息も聞こえてきそうなくらいのうんざりした表情。
「わかるわぁ〜」
と、おもった。
レジに行こうとしてた足を止めてふりかえり、しばらく見守る。
「大きいんだから、自分で歩いてよ〜」
と言っている声が聞こえてくる。
イライラはしているけど、抱っこしたお子さんが棚からお菓子を順番に落としたりはしてないようだし、にっちもさっにもいかないことが起きてなさそう。
どうやら、大丈夫っぽい。
私はくるりと向きを変えてレジにすすんだ。
公共の場ですらイライラした空気感がダダもれになるくらい、イライラしてしまうことはある。
育児をしていたら、ある。
睡眠不足 あ〜〜〜んど 疲労
この2つの条件がそろったうえで、ワンオペ育児の日は誰でもイライラする。
以前は、ショッピングセンターやホームセンターで、子供を連れたママさん・パパさんがイライラしている姿を見かけると
「ひぇーー、怖いなーーー」
と思ってそっと遠ざかるだけだったが、今は違う。
遠くからちょっとだけ見守ることにしてる。
私も助けられたことがあるから。
はこふぐを連れて困りはてて、まごまごしていたら、サッと助けの手がとんでくる。
パッと顔を上げると、たいていは女性だ。同世代の方だったり、おばあちゃんだったり。
初めて助けられたときは、うれしかった。
たぶん、見てくれてたんだな、というのも感じた。
だから、公共の場でイライラだだもれのママさん・パパさんを見かけたら、ちょっと立ち止まって、少しだけなりゆきを見まもることにしている。