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漢方理論で紐解く②  漢方薬・鍼・あん摩は、対症療法ではありません!

「漢方薬・鍼灸は、対症療法である。」
こんな声を聞くと、とても残念な気持ちになります。
漢方薬・鍼・あん摩は対症療法ではなく「根本治療」です。
ですから、現代医学では解決しきれない様々な体の症状に対しての対応が出来るはずなのです。
西洋医学と漢方医学は、人体を構成する根源の異なる医学で、宗教にたとえればキリスト教と仏教ほどの違いがあります。

漢方の根源は、陰陽五行論です。これは、漢方・鍼治療の学術的根源です。

弁証論治という方法により体表に現れる患者の訴える異常・苦痛・違和感のサインを詳しく分析して、身体の何処でどの様に陰気と陽気が平衡バランスを乱しているのかを診断します。これを弁証といい、診断結果には~証という語を付け病態を表します。そして、~証に従って陰気陽気のアンバランスを発症した臓腑や血液の陰気と陽気の停滞・不足のアンバランス状態を整える治療(論治)を行うのです。

例えば、どんな時に咳が出るのか。その咳は、乾いているのか、痰が絡むのか、頭痛ならば、どのような時間帯、環境下により起こるのかなどを、更に細かく確認していきます。

一方で、西洋医学を基本にして漢方処方を考えると、病名に対しての処方「弁病論治」となります。これは、病状に対しての処方となります。

コロナには、○○が効果的、インフルエンザには、○○が効果がある。をそのまま漢方薬に置き換え、風邪を引いたら「○○湯」更年期障害には、「○○湯」頭痛なら「○○湯」といった考えで処方する方法です。

人の身体は個々により症状が違う為、きちんと弁証しなければ治療方針を決定できないのです。
弁証した上で、最も適した治療を行っていくのです。
ですから、鍼の治療に関しても、細かな弁証を行い
「鍼の数は最小限にしていきます。」
これには、理由があります。そして、コロナ後遺症、ワクチン後遺症のキーワードは、「炎症体質・熱毒」となるのです。

https://voice.charity/events/721


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