上映が続くドキュメンタリー映画「発酵する民」。劇場で映画を観てくれた方を中心に各地で自主上映会が開かれています。会場は古民家やカフェ、公共施設、寺、オルタナティヴ・スペースなど様々。映画の視聴環境が大きく変化していく時代の中で「ドキュメンタリー映画はどこに存在することが出来るのか」そんなことを見つけていく旅でもあります。
今回は東京・調布市へ。「しらべの自然農園」さんが上映会を開いてくださいました。観客アンケートもいただいたので、一部記事に掲載させていただきました。
書き手:平野隆章(映画「発酵する民」監督)
自然農園の直売所で上映会
これまで映画館や古民家、カフェ、お寺などで上映してきましたが、今回の会場は自然農園の直売所。初めてのことで、上映前からとても楽しみにしていました。
主催は、農薬などを使わずに土の力で育てる自然栽培をされている「しらべの自然農園」。朝採れ野菜を自分たちの古民家直売所で販売されています。その直売所「しらべ座」が上映会場です。
上映のきっかけは、東京・中野で開催された自主上映会に「しらべの自然農園」の粕谷さんご夫婦が遊びに来てくれたこと。映画を観てくれて直接お話して、今回の上映会開催となりました。1つの上映会から、また次の上映会へと繋がっていくことを嬉しく思います。
事前に午前、午後の上映回共にチケットが完売するなど驚きの展開でした。当日は、地域の農家仲間の方などがお手伝いしてくださいました。
上映会の概要
会場は古民家。自然農園の直売所ということもあり、温かな雰囲気に包まれていて居心地が良かったです。上映後には監督トークもやらせていただきました。
こな家さんの発酵軽食が大人気で、皆で食事をしながらいろんな話も。映画のことだけではなく、それぞれ集まった方のお話が飛び交い、熱を帯び、その場が発酵していくかのような上映会となりました。
この日特に印象に残ったのは、しらべの自然農園さんが、寺田本家さんのお酒を振る舞い、寺田本家さんの本「発酵道」を朗読してくださったこと。さらに場が深まって、いい時間になりました。この上映会に参加してくださった方が、来年上映会を企画してくださるなど新たな展開も生まれました。上映の場に立ち合うといろいろな動きを感じられます。
上映後の感想アンケートもたくさんいただきましたので、一部ご紹介します。皆さん、素敵な上映会を本当にありがとうございました。
観客アンケート(映画の感想)
主催:しらべ座さんの言葉
自主上映会募集中
人と人がつながり、地域を醸す。
あなたの町で映画「発酵する民」の上映会を開いてみませんか?
ただいま自主上映会を募集中です。詳細は映画の公式サイトをご覧ください。ご相談はお気軽にご連絡ください。