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『自分のために料理を作る』のが好きな私

本日、料理家の今井真実さんと山口祐加さんのトーク&試食会に参加してきました。

山口さんの『自分のために料理を作る』の出版記念のイベントで、自炊に関するアレコレを語り合いました。

イベントに参加する前にこの本を読んだのですが、私はこの本のおかげで「自分のために料理をするということ」が好きなんだ、ということに気づくことができました。

私は趣味の1つとして料理をあげるくらい、料理が好きです。

毎朝味噌汁をつくったり、
外食をしない日はどんなに疲れていても台所に立ち、
一度立つと疲れも忘れ結局1時間以上は料理をし続けたり、
とにかくいくらやっても飽きないのです。

それも一人暮らしなので誰かのために作るということはほとんどなく、
作るのは毎食の自分のための食事なのに。

「毎日料理するなんてえらいね!」とか、
「私は自分のための料理はやる気でない」とか
言われることがあるけど、自分にとっては「当り前じゃない?」という感覚でした。最低限のことをやってるまで。という感じで。(自分以外に対しては最低限のことなのになんでやらないの?とは思いませんが)

逆に私は自分のためにはできないけど誰かのために動ける人がすごいなあと思うので、自分のために料理をしている自分を下げてしまうことさえあります。

そんな行き場のないモヤモヤが頭の片隅に居続ける中、山口さんの本に書かれている、料理は「自分を養い、励まし、喜ばせることができる」という言葉に、自分のために料理をする私を肯定してもらえたような気がしました。

思い返すと私は料理という行為そのものに救われてきたのかもしれません。

仕事で疲れて帰ってきたときも、
イベントで全力を出し切った次の日の朝も、
明るい気持ちの時も、落ち込んだ気持ちの時も、

コツコツと、たんたんと野菜を切ったり、
鍋で煮たり、フライパンで炒めたり、焼いたり、蒸したり…。
自分の手によって、食材から料理が出来上がっていく過程で見える光景、聞こえる音、ふわっと漂う匂い、短時間でこれだけのものを感じることができるのが何よりも楽しいのです。
このことに気づけたのは大きな発見です。

自分を大切にしたい自分に気づけた今の私は本を読む前よりも料理をするのが楽しくなりました。そして料理を食べた後はまた頑張ろう!と思えるようになりました。

イベントでは参加者の方の自炊のお話を聞き、自炊の在り方には家族構成、家族の生活のリズム、趣味嗜好、人柄・・・様々な要素が背景にあるんだなと思いました。
生きていくのに必要不可欠で、毎日何気なく流れて行ってしまう自炊という家事から見えてくるものってこんなにあったのかと驚きです。

そして自炊のアレコレを語りながら作ってくださった今井さんと山口さんの料理がおいしすぎました!

お肉撮り忘れました…



塩豚はしっとりジューシー、まろやかだけどしっかり塩気も感じる味付け、からし醤油がよく合う・・・。

塩豚を作る過程で出た出汁で作ったスープは染みわたる味。具材はハサミで切っちゃう手軽さも嬉しい。

塩おにぎりは、密度はあるのにふわっとしていて口でほろほろ崩れるちょうどいい握り加減、そしてノリが!めっちゃおいしくて・・・。パリッもしっとりも両方おいしいのって幸せすぎる。(思わず買って帰りました。ほくほくです)

トマトの白和えとマイタケの白和え。白和えってこんなに自由なんだー!という気づき。トマトのさわやかな感じも、マイタケの香ばしい感じもどちらもおいしかったです。

心もお腹も充実したあっという間の2時間でした。

明日の朝、自分のために朝ご飯を作るのがとても楽しみです。



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