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ネット依存・ゲーム依存がよくわかる本

本日は読書感想文を投稿する。
ネット依存・ゲーム依存がよくわかる本」監修 樋口進

ゲーム依存症という言葉を聞いたことがあるだろうか。
子どもにあるとよく聞くが、30~40歳代の大人にも増えてきているという。


スマートフォンの普及により、場所や時間を選ばずにネットで様々なことができるようになった。
わたしも、通勤のため往復3時間から4時間電車に乗っていた時期があった。姿勢が固定され、前後左右に人がみっしりいると気分は悪く、気を紛らわせる必要があった。動画、SNSのチェック、ショッピング、漫画、読書、プライム鑑賞、そしてゲームと、実に様々な使い方をしていた。


通勤でストレスを感じる人のみならず、十分な余暇を過ごせない人にとって「スマートフォンでのゲーム」は満たされない状況からの簡易的な息抜きの場になっているという社会的背景がある。

そのようにいつでもどこでもできる手軽さと、個人持ちであるが故に人からの監視がされにくい特徴をもち、自分も他人にも気付かれないうちに依存症が悪化していってしまうケースが多くあるらしい。


最近のゲームのもつ巧妙な中毒性も無視できない。


少し前に「ガーデンスケイプ※1」というゲームにはまっていたことを思い出した。

庭が完成していくという目に見えるご褒美があったり、アイテムが欲しくなるように仕向けられていたりと、なるほどよくできているなと思った。

レベルを上げていく中で、全然クリアできない難度の高いステージにぶち混まれると、「…課金」とやむを得ず貢いでしまったこともある。
ゲームから離れていても、携帯が振動して「ライフが戻ったよ!」「○○が完成したよ!」と私を呼ぶ。オースティン(※2)、そっとしておいておくれ。

さらに、そのゲームは友達ともライフを分け合ったり、グループになれるように仕様変更がされていった。
そのうち、身近な5人の友人を巻き込み、それぞれのレベルが上がるのを横目に見ながら毎日パズルをするようになっていった。

※1 パズルゲーム。よくYOU TUBEの広告に出てくる「家を片付けよう」みたいなCMのゲーム。簡単にひっかかった。
※2 オースティン ゲームに出てくる執事。愛くるしい。

今ではもうすっかりログインをしていないが、ある一人は「やめられない」と自ら退会し、ある二人はいまだにコツコツとレベルを上げていていると聞く。

はまり方は人それぞれであるが、大人でさえすっかり虜になってしまうゲーム。無料で簡単に始めることができ、課金も小額からで、門扉を広くしてこちらを迎え入れてくれる。いったん入ってしまうと、より課金したいように、より抜けづらくなるようにできているのである。



製作者側にも生活があり、「課金して」「もっとして」と巧みにゲームから誘われる。そういうものであると知り、バランスよく楽しむことができれば問題ないのであるが、社会的背景や社会的状況が合わさり、借金をしてまで課金をしたり、社会生活を送れないほど生活を乱してしまう人もいるのが現実なのである。


ゲーム業界はますます盛り上がり、もっと楽しく依存性の高いものが増えていくだろう。

だからこそ、私たちは正しい知識をもち、過剰なゲームにより健康面や社会生活に影響が出てくるようであれば、周りが止めなくてはいけない。
善悪の判断ができない子どもであればなおさらである。
(脳の働き方さえも変わっていくと書いてあった。)


もしそのような兆候が見られる場合、「様子を見る」は危険なのだと記されていた。ぜひ早めに病院を活用されたい。
悩んでいる人、リスク回避のために興味を持った人はぜひ読んでみてほしい。

※本人に寄り添い、家族で対処していくよう書いてあった。決まりができたからと言って、話合いがなされないのであれば本末転倒である。そこは認識しておかなければ。

本はこちらです。

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おまけ

実は今もまだ、頭の片隅にオースティンがいる。
しばらくぶりに起動すると「おかえり!」と大歓迎してくれるからである。
最強タイムである。アイテム無限放出、ハート(ライフ)3時間無制限!


まとまった時間が取れそうなとき、「ただいま!」と戻る機会を伺っている。一晩中溺れることがないように気を付けたい。

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花枝
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