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地面を蹴らずに回る(3)ふりこ

回転にも、縦回転と横回転があります。横回転は、水平方向の回転。この回転には手間がかかることは、以前も書いたとおり。

同じ回転でも、振子(ふりこ)のような縦の回転(半回転ですが)だと、動き出しも停止も重力を利用できるので、地面との関わりを少なくできます。

・落として前に抜ける

足を落として前に抜けさせる

後ろ側の足を、膝を曲げながら落とすようにすると、体幹を支点とした振り子が落ちて振り出されるように、足は前に運ばれます。

普通に足を前に出すよりも、
 右回り→ 停止→ 左回り→ 停止
の水平回転が少なくなるので、ロスが減少します。

とはいえ、足が前に運ばれるときには反作用で体幹は後ろに引かれますし、前に移動した足が止まるときには体幹は前に引っ張られますね。

この振り子運動が使いやすいのは、連続して歩行するとき。
停止する前足の持っているエネルギーを後ろ足の動き出しに使うことで、加速と減速がワンセットになって、ムダのない動作となります。

・歩行と水鳥の足

武術の足運びのように、停止状態からの動き出しでは、ちょっと違ってきます。
普通に考えると、後ろ足を落とした瞬間に体幹は後ろに引っ張られますから。そこで、

 1.前足を抜いて、体幹を前に動き出させ
 2.次の瞬間に後ろ足を落として前に進める

という操作が必要になります。
前足を抜いて動き出す瞬間に後ろ足を落とすには、前述した水鳥の足のように、身体を浮かせる必要があります。

ちょっと練習が必要かもしれません。

(2018年12月16日の記事を改稿)

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