インターホンが鳴るのがコワイ
最近の小さな悩みをここに綴っておこう。
すごく些細な、すごくどうでもいい悩みを。
ピンポーン
インターホンの音が鳴る。
4歳と2歳の息子2人が遊んでいる手を止めて私の顔を見る。その目はキラキラと輝いている。
眩しく輝く4つの瞳に向かって私は言う。
「違うよ…」
彼らにはその言葉が聞こえないのだろうか。2人揃って玄関へ向かって駆け出す。大声で叫びながら。
長男「ピィザァーー!!」
次男「ぴじゃぁーー!!」
だからピザじゃないってばーーー!!
2人を追いかけ玄関へ急ぎ、ドアを開ける。
そこに立っているのはほとんどの場合、クロネコヤマトさんであったり、佐川急便さんであったり、郵便局の方であり、ピザ屋さんではない。
ピザ屋さんな場合も無いわけじゃないが、それは30回に1回ぐらいである。
「ありがとうございます」と、届け物を受け取りシャチハタを押す私の足下で、息子たちは尚も大声で騒ぐ。
「ピザは?」
「ぴじゃ!ぴじゃぁー!」
「ピザは頼んでません」
「えーっ!ピザ!ピザ!」
「ぴじゃ!ぴじゃあ!」
もちろん、荷物を届けに来た方にも丸聞こえである。いやもう恥ずかしいからヤメロ…。
ピザなんか2ヶ月に1回ぐらいしか頼まないのに、何でそんなピザピザ言うんだキミらは。イタリアの血が騒ぐのか。ならピッツァと言えピッツァと。
ほとんどの方は、騒ぐ息子たちに一瞥をくれて目を細めつつ無言で去っていくが、「ピザ屋さんじゃなくてゴメンねー」なんて声をかけて下さる場合もある。
まことにもってかたじけない。
ちなみにピザピザピザピザうるさい息子たち、ピザはあまり好きではない。長男は自称ピザ好きだが耳しか食べないし、次男はちぎってポイポイ投げてるし。
たいして好きでもないのになんであんなにピザピザ喜ぶのかな?と考えてみたのだが、おそらく親がウキウキしてるのがバレとるな。
夕飯作らなくていいぜラッキー!
ピザとビールだウェーーイ!
っていうのが、バレてるんだわ。
きっと。
親が楽しそうなのは子供も楽しいんだろうなきっと。それに気づいて、子供の素直さにホッコリしつつ、普段怒ったりイライラしながらご飯作っている事を反省…。
もっと余裕を持て、いつもニコニコしてたいんだけどねぇ。なかなか上手くいかないなぁ。
まあ、そんな私だから。
子供の為に!たまには夕飯ピザにしなきゃなぁ。
仕方ない、明日はピザにするか。