ゴールデンウィーク備忘録
気がつけば5月も9日になっていて驚きを隠せない。
4月に関しては体感2週間ぐらいで終わったし、ゴールデンウィークは体感2日ぐらいだった。
あまりにも記憶がないけれど、私はわりと写真を撮るタイプの人間なのでカメラロールに保存された写真を見ながら振り返ってみる。5月3日から6日までの4連休を。
5月3日
家にある全ぬいぐるみ達を集合させ、「病院ごっこ」をしているらしい2人。私はキッチンで皿を洗いながら見学していた。
はじめのうちは、
「この子、ねつが40どもあるんれすよー」
「はいじゃあ、おちゅうしゃしますねー!もうだいじょうぶですよー」
みたいなやりとりをしていて非常に微笑ましかったのだが、だんだん医者が暴走しはじめ、
「あー、ここから血がでてますねー。じゃあウ◯コを塗っておきましょう」
「あたまがいたいんですか?じゃああたまのうえにウ◯コをのせましょう」
などと、ひどい診察をしていた。
我が家の3歳と5歳の遊びは何してても最終的にウ◯コへと繋がる。将来が不安だ。
夜は、どシンプルなアーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノスパゲッティを作って食べた。ちょっと思うところあって、あえて具を何も入れないシンプルなスパゲッティ修行をしているのだ。
これが実に難しいんだよワトソンくん。
つーかこの日はタイマーセットするの忘れてしまい、茹で時間をテキトーにしたら茹ですぎになって、ふにゃふにゃで超まずかった。15点。
5月4日
朝食を食べたあと布団を干そうと2階のベランダに出ようとしたら、窓枠の上の部分がビヨーンと剥がれているのに気づき、写真を撮って1階にいる配偶者に送った。
彼はめっちゃ強力そうなボンドを持って現れ、すぐさま修理に取り掛かっていた。えらい。
この日はそのあと、ホームセンターに何かを買いに行った。たしかキュウリの苗を買うために出かけたような気がするが、それ以外にもいろいろ買って帰った。
金魚の水槽に釘づけのレインボー兄弟に「おかあさーん!きんぎょかいたーい!」とせがまれたが、「暑いからアイスでも食べに行こうぜ」とアイスで気を引いてごまかした。(成功した)
この日も夜はパスタ修行。
庭にパセリがワッサーーと生えてるので、ざくざく刻んで入れた。風味が良い。
しかしこの日、まさかの唐辛子を入れ忘れるという凡ミスを犯してしまう。ありえない。アーリエ・ナーイヨ・ペペロンチーノである。
えっ?
でも大丈夫。
そんなときはこの言葉を思い出すんだ。
はい、学びます。
・キッチンタイマーセットする
・唐辛子入れる
5月5日
ちょっと寝坊して起きたら寝室には誰もいなくて、やべーと思いながらリビングへ行くと、なんということでしょう。朝食が出来上がっているではありませんか。
子供2人にもすでに食べさせたとのこと。
配偶者、グッジョブすぎる。
ゴールデンウィークっていうのもなかなか良いじゃないか…と思った朝だった。
その後キッチンを片付け、洗濯物を干したあと、珍しく裁縫仕事をしていると「どぅわーっ!マジかよー!!」と配偶者が叫ぶ声が聞こえてきた。
何事かと思ってリビングを出た私が目にした光景がこちら。
1階から2階へと向かう壁という壁すべてに、クレヨンで絵を描いた奴がいる。これは悪質だ…面積が広過ぎる…。さながらスラム街のような光景に、我々夫婦は白目になりながら半笑いで階段を登った。
脱衣所のドアに鍵がかかっていた。どうやら容疑者が潜伏しているらしいが、ノックしても返事がない。
「おーいキミたち、怒らないから鍵を開けてくれ」そう呼びかけると、カチャっと鍵が開く音。扉を開けると2人が立っていた。
長男「みてー!おかおにメイクもしたよ!」
容疑者たちは、めちゃくちゃ無邪気に笑っていた。
とりあえず彼らの持っている凶器(クレヨン)を回収し、事情聴取開始。
なぜこんなことになっているのか?壁にクレヨンで描いてはいけないということぐらい分かってるいるのではないか?容疑者たちに問う。
「それはわかってるけど、ひろいかべにおえかきしてみたかった」との供述。
分かる。私もやってみたい。
子どもの頃もやってみたいと思っていたが、やる勇気はなかった。
「やってみたい」と思った気持ちに素直に、無邪気にやっちゃう息子たちがちょっと羨ましい。
ていうか、いくらやってみたいからって家中の壁に描くのは度胸あり過ぎではないか息子たちよ。被害面積広すぎなのよ。腹立つ…。
脱衣所の内側のドアにもバッチリ描かれている。
隙がない。
子供たちには2度と壁に落書きしないことを約束してもらい、執行猶予付きの釈放。
それぞれに雑巾を持たせて落書き落としを開始した。
無印良品の「ぬれタオルで簡単におとせるクレヨン」を使っていたから余裕だろうと思ってたのだが、ボコボコしている壁紙だからなのかイマイチ落ちなくて絶望。
子供たちは最初こそ頑張ってくれたものの、すぐに飽きて遊び始める。私と配偶者もあの手この手でどうにか汚れを落とそう頑張ったが、なかなか落ちない汚れにちょっと諦めモードな雰囲気。
2人とも口には出さないが、
(これは…綺麗に落とすのは無理なやつだ…)
(壁紙貼り替えるしかないやつだ…)
という現実から逃避するように壁を擦り続けた。
※ちなみに5/9現在進行形で絶望中、放置したままである。
この落書き事件で多少グッタリしたものの、この日はこどもの日でもあるし、市内の大きなお祭りに御神輿を見に行く約束だったので夕方からみんなで駅前へ出かけた。
ものすごい人の多さにビビりつつ、御神輿が通るコースの道路脇の場所取りに成功。あらあら壁の落書きがよく似合うわねえこの兄弟。
メインである御神輿待ちをしながらここに座って飲み食いしていたのだが、3歳と5歳の子供たちがじっと座っていられる時間はわずかばかり。
わちゃわちゃ騒ぎ始めたり、逃亡しようとしたり。なんとか頑張って御神輿が来る時間を待った。
賑やかな音がきこえはじめ、いよいよ登場かと思ったら大太鼓がやって来た。めちゃくちゃデカい太鼓を木製バット?で思いっきり叩いている。その迫力にビビりまくる次男は「こわいよー!だっこー!」と抱きついて離れなくなり、仕方なく抱っこしているとそのまま寝てしまった。
太鼓がいくつか通り過ぎ、やっと御神輿を見れた頃には次男は私の腕の中で熟睡。長男はすっかり飽きていた。
というわけで、19時頃には撤収。
タクシー乗り場の行列に並んで帰路についた。
俺はやると言ったらやるタイプのおばさんだから、修行は欠かさない。
ただしこの日作ったそれの味は覚えていない。
茹で時間はキッチンタイマーで測ったし、唐辛子も入れ忘れなかったが、塩味がイマイチだったような気がする。
とにかく疲れた日だった。
5月6日
午前の家事を終わらせてからホームセンターへ行った。我が家、休日のお出かけといえばホームセンターばかり。大好きホームセンター。
買い物のとき、いつも思う。
買ったものをマイバッグに詰める時間の無駄さよ、と。
レジの店員さんが丁寧なタイプであればあるほど、強くそう思う。どうせ再び出して詰め直さなければいけない商品たちを、きれいに丁寧に精算済みカゴへ詰める店員さん。
丁寧であることは大変良いことだと思うんですけれども、それ、また私がマイバッグに詰め直さなければいけないんですーー!!
分かります分かります!重いものは下に!軽いものは上に!ですよね!分かるんですけど、その1番下に入れたやつ、私もマイバッグの1番下に入れたいんで一旦全部出すんです結局!!すぐに!
っていうね、アレがありますでしょ。
サッカー台で袋詰めしながらいつも思っている。
いつか余命があとわずかとなったとき、私はきっと「あの買ったものを袋詰めしてた時間って本当に無駄だったな…あれやってた時間全部集めたら1週間ぐらいになるんじゃね?ああもったいない…」と嘆くんだろうって。
だから、買いましたマイバスケット。
これでそんな悩みからも解放。
私の寿命は実質2週間延びた。
マイバスケット買うのにそんなに思い詰めてるの私ぐらいじゃね?
ホームセンターのあとは、バーミヤンでお昼ご飯。
15年ぶりぐらいに酸辣湯麺を食べた。
酸っぱかった。
それからスーパーで買い物して帰宅。
スーパーのレジで計算しているときに気がついたけど、せっかく買ったマイバスケット持ってきてなこった。
5円でレジ袋買った。
私っていつもそう。
酸辣湯麺があまりにも酸っぱ辛かったからか、甘いものを欲してスーパーでティラミス買って食べた。濃い珈琲を淹れて飲んだら最高に美味しかった。
夜は、そら豆を焼いてパルミジャーノとオリーブオイル、黒胡椒をかけて食べた。ワインが進む。
鶏胸肉をハーブとニンニクで味付けで焼いたやつをサラダにドン!と乗せたやつがメイン。罪悪感極小。
修行は続くよいつまでも。
なんかだんだん美味しくなってきたぞ?
これほど具材の入らない、ごまかしの効かないパスタは、茹で汁が重要だと気付いた。茹で汁の塩分量が。
トンネルの先に光が見え始めた5月6日の夜。
ザッと振り返るとこんな感じの4日間。
遠くへ出かけることもなく、いつもの土日が2日増えたという感じの連休。
でもなんだろう?
なかなかの充実感があった。
ちなみに今も夫の連休が続いており、7日から我が家は「大人だけのゴールデンウィーク」と称してビール工場見学に行ったり、ボートレース見に行ったりして楽しんでいる。
たいへん楽しかったので、それについてはまた別の記事で。