ハケンの家族

姉が、就職氷河期真っ盛りに社会に出て、壊れた。私たち家族も。 なんでこうなったんだろう。どうしたらよかったんだろう。

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姉が、就職氷河期真っ盛りに社会に出て、壊れた。私たち家族も。 なんでこうなったんだろう。どうしたらよかったんだろう。

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    就職氷河期真っ盛りのときに社会に出て、壊れた姉。とその家族。

最近の記事

どうか、家族を苦しめる、無敵の人の倒し方を教えてください。

■助けて、、と絞り出す なぜ、苦しめる側の人権は保護されるのに、苦しめられる側は保護されないのでしょうか。 働かず、私に金の無心をしたかと思えば、自分の人生の恨みつらみを吐き捨て、着信拒否をして、私の結婚式にも出なかった、派遣をこじらせた引きこもりの無敵の人は、むくむくと育っていた。 かたや私は、東京の片隅で必死に自分の生活に明け暮れならがら、父と母にはたまに連絡し、時折、姉の様子が心配で様子を聞いたり、もう大人なんだから決して支援しないように、自立させるようにと伝え続

    • どうにもこうにも抱えられなくてnoteに吐き出してみたら、何人かの方が読んでくださったのですね。吐き出すカタチなので、お見苦しいかもですが。聞いて下さって、ありがとうございます。

      • ひきこもりの姉と、部屋

        なんでこの町の、この部屋なの?と私が問うたびに、姉はこう答えた。 「この町は静かで、前の庭の緑がきれいなのよ」 彼女の部屋の目の前にある、打ち捨てられた古くて広い家の庭は、どの季節も鬱蒼と緑をたたえていた。 広い東京のことだから、他にも緑が見える手ごろな部屋はある。10万円近くする家賃にも眩暈がした。山手線のターミナル駅から伸びる私鉄沿線の、何の特長もないベッドタウンにある、アパートともマンションともつかない建物の小さな部屋に、なぜこだわるのか。私には分からなかった。

        • 43歳、ひきこもりの姉。

          体感温度が40度近い東京のアスファルトの上を、仕事の打ち合わせで必死に飛び回る。むき出しの腕には、今日の太陽が痛くてしょうがない。 なんとか家に帰って、気づけば化粧も落とさずソファーで寝落ちするような独身女のわたし。 早朝6時前に寝苦しさで目が覚めて、もぞもぞとTwitterをいじっていたら、珍しく姉の携帯からの着信。3ヶ月ぶりくらいかな、珍しい。 「この猛暑の東京、狭い部屋でアノ人は死んでいるんじゃないだろうか」 ちょうど昨日、灼熱の麹町でそんなことを思っていたので

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