“応援してくれる人”って?(前編)
このマガジンは、福岡市中央区在住の現役看護師が、飲食店昼から飲もう、日替わりおかずと楽しいお酒「博多okatteふじコ」を開業、開業後の記録です。素人の私が、福岡市のグルメタウン“薬院”で店を開業。新しいことにわくわくドキドキ、でも真面目に。そんな記録です。
しばらくワクチンの話が続いたので、別の話をしたいと思います。
私はある時から『親友と呼べる人は居ない』と恐らく親友と呼んで良いと思われる友人に、そう話していました。時々、そう言われた友人は気分を害して、怒られたりもしたけど、その時は正直にそう言ってました。
何故か?
私が当時思っていたのは、もし崖でぶら下がるような瀕死の場面が来て、その時に命懸けで助けてくれる。“助けて”と呼べば、どんなに離れた所からでも駆けつけてくれる人が親友だと思っていました。なかなか現実的では無い定義です。逆に言うと私は、重たいでしょうが、親友に対してそうで在りたいと思っています。
そんな私が、試される時が来ました。
お店の開業です。
開業前によく聞かれた、友人や知人たちの発言はこれでした。
①「絶対うまく行くよ」
②「夢を叶えてすごいね」
③「お店に行くね、通っちゃいそう」
そう言ってもらえて、私も悪い気分はしないし、応援してくれてる、お客になってくれる、と思って疑いませんでした。
お店の計画が実行に移り開業の目処がついた頃、ふと気持ちが停止しました。友人知人たちの“うまくいく”発言を真に受けていると、「冷静さを欠いてしまう」現実に目を向け、甘い言葉をかけてくれる友人知人とは、距離を取ることにしました。
事業に「絶対うまくいく」はない。
さて、数カ月後。
実際お店がオープンし、この友人知人達はどうなったか。
以下結果をまとめます。
①「絶対うまく行くよ」と言ってくれた友人知人は、店には来ない、連絡も減った
②「夢を叶えてすごいね」と言ってくれた友人知人は、店には来ない、連絡も減った
③「お店に行くね、毎日通っちゃいそう」と言ってくれた友人知人は、店には来ない、連絡も減った
分かります??これ。
連絡が減った友人知人に私の方から連絡すると、“忙しくしてた” “順調そうだし”と言います。
ん?何か違和感感じませんか?
こういう発言をする友人知人の本音は、本心ではそうではなかった可能性が高い、現実的な発言では無かったと言うことです。平たく言うと社交辞令。オープンのお祝いに来て以降、来店はもちろん連絡が減ってしまう、という結末です。
初めの話に戻りますが、真の関係性を私は問うているのです。出会ったみんなと親友になりたいわけでもないし、なれるとも思わない。その人、それぞれの友人知人には、それぞれの関係性、距離感が有ると思うのです。皆と近い距離でありたい訳でもない。
ただ、今見えている関係性が、正直か?と言いたい。
なんか寂しい話になってしまった。でもそれだけでは無かったのです。
続きは後編で。
博多okatteふじコ(福岡市薬院)
2020年コロナ禍に開業した看護師です。ワクワクが止まりません。Withコロナはまだ続きますが、継続していけますように応援お待ちしております。