出店地を【薬院】にした訳

看護師が経験0で飲食店を開業した記録。
3年目に突入しました。2020年10月、福岡で
“昼から飲もう、日替わりおかずと楽しいお酒”「博多okatteふじコ」をグルメタウン薬院に開業。開業前の様子からnoteに綴ってきました。
わたしの最終目標は、看護師を副業にすること。『飲食店×看護師』の発想で何が出来るか、出来ているのか。
気付きや考えていることを書き綴っています。

お店を構えて3年目に入り、「看護師がやってる店」と、薬院では認知される人になってきました。顔が指すので、このエリアで下手なことは出来ませんが(笑)

1 福岡市、薬院ってこんな街
2 薬院に出店した理由
 ・住み慣れて知ってる街
 ・飲食店激戦区
 ・差別化される
 ・福岡市民が周知している街

薬院という町

福岡と言えば「博多」でしょうが、博多は博多駅から中洲に向かうごく一部の地域を指しています。博多山笠が走り抜ける地域が、博多。
福岡に住みたい、都会のなかの人気の街、それが「薬院」です。
交通の便がよく、天神へ徒歩5分、博多駅にも歩いて行こうと思えば行ける距離ですし、150円のバスなら10分程です。2023年には地下鉄七隈線が延伸開通し、更に利便性が増すエリアです。マンション建設が加速し福岡市で地価がもっとも上がっている地域でも有ります。
その薬院には、美味しいお店がたくさん。ミシュランガイドに掲載されるお店もいくつか有ります。「品格」あるセレブや、単身赴任者も多く、一方で長年住んでる方も居て下町の様な交流も有ります。

薬院を何故選んだか

● 住み慣れた街だから
福岡市に越してきてから、15年以上が経ちました。転居を薬院という狭い範囲で繰り返してきました。私にとっての福岡は薬院。勝手が解る、雰囲気を知ってる、これが1つ目の理由です。

● グルメタウン飲食店が多いから
競合や美味しいお店、高級店、色んなジャンルのお店がひしめき合う薬院。以前テレビで世界の料理を福岡市で何ヵ国か食べれるか、という番組があって、その殆どは薬院エリアで完結していました。テレビ中継やミシュランガイドにも取り上げられるお店も多い、話題性ある街なのです。そんな競争が激しそうなエリアに何故?
素人なのに凄い場所に出店しましたね?
という疑問が聞こえて来そうです。

『あえて出店しました』

繰り返しになりますが、
私は素人、料理経験は家庭レベルで、飲食店で働いたことは皆無です。
マクドナルドさえ有りません。

【私が思う薬院出店のメリット】
● 他の飲食店から差別化される
 (悪目立ちという話題性)
● 町自体が一定の集客装置
● ネームバリュー、広告のしやすさ

● 当店が差別化される理由

当店(博多okatteふじコ)は、料理を売っていません。美味しいご飯を食べたいとき、何かお祝いディナーを食べたいとき、お客さんは料理が美味しいお店に行きます。そんなこと、ハッキリ言ってしまって、飲食店としてはどうだろうと思いますが、料理は付録、お酒はスパイスの様なものだと思っています。
 私という変わり者の看護師が店主というストーリー。そこに集うお客さんたちの交流、生産性の高いコミュニケーションや創造されるコミュニティを売り、お客さんにも有意義な時間を設計して、スナック以上小料理屋未満という位置付けにしています。何かを感じたい、労いや癒し(癒せてるかは微妙ですが)感覚的な何かを得たい時に、当店を利用して頂きます。
それで良いです。そんな店なので。

料理がイマイチの当店は、グルメタウンに在って、必然的に差別化が図れた形です。

足を運んでもらえる街であること

テレビや情報誌、Instagramでたくさん取り上げられることで、「薬院」は、地域の方に加え、トレンドに敏感な若者やグルメな社会人がたくさん訪れることに繋がります。これは私が何もせずとも、福岡市民の興味関心を作り出していて、助かる状況です。

● 福岡市民誰もが知ってる土地名

「薬院」という地名を知らない福岡市民は居ないと思っています。お店の紹介を話題にする時に、「え?どこ?遠い?」これでたいていの人の少々のアクションは控えてしまうと思っています。カレーやパンの様な「何処にあってもわざわざ行きたい店」とは、私の店はなり得ない店です。なので “解る・近い”と思ってもらうことは大切なことなのです。

薬院は良い街です。住みやすい。
福岡は大きく発展しようとしています。
第三次産業、飲食店の街、薬院、福岡。
益々の盛況を、期待して終わります。


2020年コロナ禍に開業した看護師です。ワクワクが止まりません。Withコロナはまだ続きますが、継続していけますように応援お待ちしております。