【毎日読書感想文】JK、インドで常識ぶっ壊される(2022/2/20_Vol572)
JKが書いたこの一冊の瑞々しさ、インパクト。
様々な角度で心に響きました。
親の転勤で強制的に中3の夏からインドに引っ越しが決まった著者の熊谷さん。
中学生の感性から見た、感じたインドが克明にコミカルに描かれます。
本の中でリアルに「ぴえんぱおん」が素で使われているのを初めて見た気がします。だってJKですからね(^^;
食事、食材、習慣、宗教、カースト制、貧富の差などなど日本では知ることができない様々な発見が続々登場します。
このリアルさとなんとか適応して適応していく様自体がこの本の大半を占めますし、大きな魅力の一つです。
例えばターバンしている人ってどんな人か、なぜしているか、インドでどのくらいの割合か、知ってますか?正直、勉強になることばかり(^^;
しかし、破壊力という点では後半の急展開が素晴らしい。
作者も時折感じていたストリートチルドレンに対し、心の中で少しずつ大きくなるモヤモヤ。
ある意味その答えとなるような、子どもたちをサポートするボランティア活動へ参画する姿が描かれます。
そして子どもたちと心通わせ、活動に邁進しようとしたその矢先、新型コロナの流行によりやむなく帰国。
ポジティブに考えればそこから何ができるか、を考えた結果この出版に至ったそうですから何がどう転ぶかわかりません。
世界中ではいろんなところでいろんな事で困っている人が多くいます。
なぜインドで、なぜ子どもか、これが根本的な解決策になるのか?などと思う方もいらっしゃるかもしれません。
でもいいと思うんですよね、自分が関わった、出会った中で自分がサポートしたいと思う人・事をサポートする。できる事が限られていたとしても少しでも前へ進もうとうする。
そのエネルギーでしか全体は前に進まないと思います。
少なくとも私はこの本からその前向きのパワーをいただきました。
まずは手の届く範囲、自分が笑顔にしたい人を笑顔にできるよう行動していきたいと思います。