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連載エッセイ:ハカセの独り言(面白ネタ)

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私が代表理事を務める「知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合」で、2000年より発行している「姿勢ッコくらぶ通信(旧称・ほねっこくらぶ通信)」において、長期連載しているエッ…
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記事一覧

令和新年タイ騒動/連載エッセイ vol.126

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「姿勢ッコくらぶ通信 vol.128(2022年・第1号)」掲載(原文ママ)。 発行タイミングの都合上、本号が今年初めての通信&エッセイとなるが、皆様どのような年末年始を過ごされただろうか。 私の方はといえば、年末は、大晦日の前々日まで施術に励んで、前日に店舗の大掃除をスタッフとともに行い、当日は自室に引き込もってデスクワーク。 年始は、元日に盛岡と紫波の自店の見回りついでの実家への顔出し、2~3日は自室に引きこ

ハウリと曇る盾/連載エッセイ vol.117

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「姿勢ッコくらぶ通信 vol.119(2020年・第4号)」掲載(原文ママ)。 軟禁6ヵ月目に突入である……。 あれほどまでに、月毎何度も県外講師出張をこなし、時には海外研修へ出かけていた私が……地元に留まり続けること、早半年弱……。 我ながら不思議な感覚である。 会議に関しては、すべてが流行りの「オンライン会議システム」での開催に移行。 恥ずかしながら、ほんの2ヵ月前までは、その何たるかを全く理解しておらず、

ひぁうぃごぅ~赤い追憶/連載エッセイ vol.115

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「姿勢ッコくらぶ通信 vol.117(2020年・第2号)」掲載(原文ママ)。 この原稿を書いているのは3月下旬。提出締切はとうに過ぎている。 今回ばかりは、なかなか書き始められなかった。 長年の読者の方であれば、春先は、恒例の「アメリカ研修ネタ」である事をご存じであろう。 今から約1ヵ月前、仲間達と笑顔で闊歩した、ラスベガスのネオンに照らされた大通りや、ロサンゼルスの海沿いの歩行者天国が、こんな事態になるとは、夢

大きな深夜の腹時計/連載エッセイ vol.111

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「姿勢ッコくらぶ通信 vol.113(2019年・第4号)」掲載(原文ママ)。 『センセイは、いつも元気ですね~。』 ……お客様からよく頂戴する言葉である。 無駄な大声量が平常運転のワタクシに対する皮肉の可能性も否めなくはあるが、『センセイの声を聞くと、こちらも元気になる。』……という言葉も合わせて頂くので、まぁ、お褒めの言葉と受け取って差し支えないのであろう。 しかしながら、私が『常時体調万全』と宣言できるかと

モッテルモッテルモッテ~ル!?/連載エッセイ vol.110

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「姿勢ッコくらぶ通信 vol.112(2019年・第3号)」掲載(原文ママ)。 「もってる」という言葉……。 それは、2000年代初め頃から、主にスポーツ選手が使い始めて広まったとされる、「特別な何かを持っている様、強運を持っている状態」を指し示す言葉である。 そして私はよく人様から、「もってるヒト」だと形容される。 しかしそれは、日常が幸運で満たされているというよりも、出先で良くも悪くも様々なアクシデントに遭遇

シェイク・ユア・ボディ&ソウル♪/連載エッセイ vol.109

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「姿勢ッコくらぶ通信 vol.111(2019年・第2号)」掲載(原文ママ)。 今号のエッセイは、表紙面にもあるように、毎回楽しみにされている『隠れファン』も多いと聞く、恒例の『アメリカ研修ネタ』である。 今回で15年連続&16回目の訪問となったラスベガス。 お客様からよく、『ラスベガスは憧れの街だけど……そんなに毎年行って、飽きませんか?』というご質問を頂く。 それに対する答えは、『YES』であり『NO』と言え

ディスクな街角/連載エッセイ vol.106

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「姿勢ッコくらぶ通信 vol.108(2018年・第5号)」掲載(原文ママ)。 『来年の事を言えば鬼が笑う』という諺がある。 『将来は予測できないので、アレコレ言っても始まらない』という例えである。 英語にも似たような表現(『Fools set far trysts』=『愚か者は遠い先の会合の約束をする』)もある事から、人類共通の人生訓なのであろう。 しかしながら……私は今、確実に『来月』の事を憂いている……。

永遠の若手~試練の3番勝負/連載エッセイ vol.103

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「姿勢ッコくらぶ通信 vol.105(2018年・第2号)」掲載(原文ママ)。 今号のエッセイは、表紙面にもあるように、毎回楽しみにされている『隠れファン』も多いとされる、年頭恒例の『アメリカ研修ネタ』である。 さて、『アメリカネタ』の度に触れる通り、学生時代に客船で太平洋のアメリカ領を訪れた際、向こうの出国管理処理の不手際のお蔭で、ワタクシ、何故か彼の国へ不法に長期間滞在したという『オーバーステイ』の烙印がデータ

食卓の異邦人/連載エッセイ vol.101

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「姿勢ッコくらぶ通信 vol.103(2017年・第6号)」掲載(原文ママ)。 ただいま日本は西側から、『超大型』と称される台風の猛威に曝され始めているようである。 一方私は、その真逆と言わんばかりの眩い夕日に照らされながらPCのキーを叩いている。 しかしその場所は、いつもの陸奥ではなく、韓国は仁川国際空港の出発ロビー。 そう、私は一昨日から約10ヵ月振りとなる韓国を訪れ、『国際カイロプラクティック会議(ICoC)

トライショーにトライしよう!!/連載エッセイ vol.95

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「姿勢ッコくらぶ通信 vol.97(2016年・第6号)」掲載(原文ママ)。 通信表面のトップ記事にもあるように、ワタクシ、初めてシンガポールへと渡航した。 東南アジアとしては、2012年にアジア・オセアニア地区のカイロプラクティック大学関係者が集まる、クアラルンプールの医科大学で開催された会議に参加する為に訪れたマレーシア以来、2ヵ国目。 晩秋の岩手から、雨季とはいえ常夏の南国へ向かうという、持参する服装に一番

ツアーオプション・プリン体~北海旅情編/連載エッセイ vol.94

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「姿勢ッコくらぶ通信 vol.96(2016年・第5号)」掲載(原文ママ)。 ワタクシはこの原稿を、兵庫県某市の駅前にあるホテルの一室にて書いている。 本来の原稿提出締切は、本日午前零時まで…。 つまり、8時間程前…。 うむ…安定の遅筆である。 編集担当のS氏よ…毎度ながら…スミマセン!! まぁ、開き直って言い訳すれば、非常に忙しい…というか、落ち着かない日々を相も変わらず過ごしている。 つまり…『講師出張』が多

神殿と車椅子巫女とマニアック人夫/連載エッセイ vol.86

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「ほねっこくらぶ通信 vol.88(2015年・第3号)」掲載(原文ママ)。 今回は、2年に1度の『お約束』とも言える『WFC(世界カイロプラクティック連合)世界大会』への参加ネタである。 2009年のカナダ・モントリオール、2011年のブラジル・リオデジャネイロ、2013年の南アフリカ・ダーバンに続いて、私自身、4回目の参加となった今大会の開催地は…ギリシャ・アテネ。 2年前のダーバン大会にて、次回が彼の地で行

タルと暴れアヒルとワタシ/連載エッセイ vol.84

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「ほねっこくらぶ通信 vol.86(2015年・第1号)」掲載(原文ママ)。 今年で本紙連載14年目に突入したこのエッセイ。 偶数月発行のスケジュール上、今更ではあるが…親愛なる読者の皆様、あけましておめでとうございます!!  今年も当組合を宜しくお願い致します!! さて…年明け一発目のネタといえば…これまたお約束的な『アメリカ研修』である。 毎年参加するようになって個人的には既に11年が経過しているが、その費用

40円の大冒険/連載エッセイ vol.83

※初出:知事認可・岩手県カイロプラクティック協同組合発行、「ほねっこくらぶ通信 vol.85(2014年・第6号)」掲載(原文ママ)。 毎度お馴染み『海外ネタ』である。今年は、ここ数年に比べると、『海外渡航3回』という、少々寂しい状況だった為、『舶来ハプニング』好きな読者の方には物足りなかったかもしれないが、そこは全て仕事絡みの機会しか有さない故、平にご容赦願いたい。 さて、今回のネタの舞台は、毎度おなじみ『韓国』である。 『カイロプラクティック理学修士課程』在籍時代か