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朝の散歩時のシャドーイングが瞑想になっている? 62歳からのロシア語29


 学習言語の音声を聴き、その発音やイントネーションをマネして声に出す。これは外国語学習の基本ではないだろうか。このことでへんなことに気付いた。


難しいことをやりすぎたのでシンプルな音声データ

 音声を流し、半呼吸遅れて実際にしゃべってみるわけだが、最初、私は失敗した。あまりにも欲張りすぎて興味あるYouTube番組を活用して発話練習してみたからだ。

 この方法が悪いとは思わないが、私の能力を超えていた。基礎も固まっていないのに無理しすぎてしまったのである。

 そこで、もっと基本的な学習者用に録音された音声を利用することにした。「改訂版 標準ロシア語会話」(白水社)である。

 基本的な学習とはいうものの、この会話集は難しい。音声を真似て発音する前に、単語を調べたり、格変化などを確認したりする。

 これだけでもかなり難しく、なんでこの部分で形容詞短語尾形になるのとか、この単語がなんで挿入されてるんだろう? なくてもいいんじゃないか? などと疑問が続出してくる。

 それを一応は調べたうえで音声を聴いてマネして発音する。これをやって、シャドーイングに入るわけだ。

 ちなみに、ネット上で評判を見てみたら、この「改訂版 標準ロシア語会話」は、内容がソ連時代末期なので古い、時代遅れ、音声が変なおっさんの声・・・などとネガティブにとらえるものもあった。

 しかし、言語を学習するのに古さはあまり関係ないと私は思う。何よりもロシア語音声吹込み者のウラジーミル・ウーヒンの声質と発音が心地よいので、この音声を練習材料にしている。

散歩しながらのシャドーイングは集中力がそれる

 単語や格変化などを確認したうえで、音声練習となるわけだが、まずは机上で流れる音声をマネして発音する。

 そして翌朝の散歩の時間がやってくる。朝20分ほど散歩するのが習慣になっており、止められない。気持ちいいから。

 そのときにスマホに移した音声を聴きいてシャドーイングをしていくわけだが、集中力を維持するのは難しい。
 
 朝散歩は気持ちがいいがゆえに、いろいろな思いがが脳内を駆け巡り、いろんなことを考えてしまう。

 そうすると、今ロシア語を聞いて発話しなければならないのに、頭にうかぶことに注意が向いてしまう。

「あっ、いけない。いま俺はシャドーイングをしているんだ」

 はっと我に返り、ロシア語音声に注目する。

 でもまた、頭の中にいろんなものが浮かんでしまう。すると再び「あ、まずい。ロシア語に集中だ、集中だ」と心の中で言って、聞こえてくるロシア語と同じことをモグモグと発音する・・・。

 こんなことの繰り返しだ。今朝も同じような感じだったので、ふっと思った。これって外国語学習のシャドーイングではなくて「瞑想」しているみたいだ。

シャドーイングが瞑想になってしまっている?

 それで、今朝散歩しているときに思い出したのが、3年ほど前に読んだ『マインドフルネス入門講座』(大谷彰著・金剛刊)

 いまこの本が手元にないので、記憶に頼るが、瞑想の基本は自分の呼吸に意識を集中すること。

 誰でもが、呼吸から意識がそれていろいろなことが頭に浮かぶ(タッチ)。それに気づいたら、すぐに自身の呼吸を意識することに戻る(リターン)。

 つまり、タッチ&リターン。というのだそうだ。

 朝のお散歩シャドーイングは、まったくもって瞑想になっている。これは、シャドーイングの効果を薄めてしまうのだろうかと少し心配になった。

 なお、お散歩シャドーイング時に気を付けているのは、人に出会ったら口を閉じること。黙る。そうしないと、いつ不審者として通報されるか分からない。


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Hayashi Masaaki 林克明ジャーナリスト
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