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究極の”終活本”はこれ! 残りの人生を充実させるために


『降伏論~できない自分を受け入れる』高森勇旗緒(日経BP)

 ふだんビジネス書や実用書の類を私はほとんど読まない。が、この本を手にしたのは、タイトルに魅かれてのことである。

「降伏論」。これだけでも引っかかるが、サブタイトル「できない自分を受け入れる」も、最近私がつくづくと感じていることとリンクすると思って、読んでみたのだ。

「できない自分を受け入れる」とマイルドな表現だが、端的に言えば「自分が無能だと自覚して降伏しろ」ということだろう。

 ここ数年、出来ない自分を自覚することの重要さをひしひしと感じている。無能を自覚してから、すべては始まるとさえ私は日頃から思っているのだ。

 こうしたビジネス書や実用書の主要な読者は、バリバリに仕事をこなせるようになりたいと考える、比較的若い層から社会の中堅までの年齢層なのだろうか。

 しかし私としては、定年後の生活が視界に入ってくる50代半ば以降の年齢層にとって大切な本ではないかと思う。

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