「大学のロシア語Ⅰ」を購入し基礎を固める! 62歳からのロシア語⑪
飽きるのを避けるため、もう1冊の教科書がほしい
人生で初めて語学教科書を最初から最後までやりきった(「初歩のロシア語」(佐藤純一著 昇龍堂出版)が、まだだ文法を身に付けられない。
語学が達者な知人が言っていたのは、あまりあちこち教科書や単語帳に手をつけず、一冊の教科書を繰り返し学習して徹底的に身に付ける、ということだった。
しかし、教科書をはじめから最後まで2回やっても、まだまだ基礎文法を理解し使えるまでには、あと二千段くらい階段を登らなければならない。
同じ教科書をまた繰り返したら私の性格では絶対挫折する。とてもじゃないが、これ以上繰り返すのは無理。挫折するよりは、新しい教科書を探すことにした。
ネットでしらべてまず注目したのは、「これならわかる ロシア語文法」(匹田剛著 NHK出版)。初歩の文法書をひととおりやった人に適しているという人が多い。
「大学のロシア語Ⅰ」と「これならわかる ロシア語文法」のどちらにするか
さっそく書店に行って中身を見ると、詳しく丁寧に解説してあり
、ぐっと心を引き付けられた。さすが匹田剛さん!
これは英語なら「総合英語フォレストFOREST」(桐原書店)みたいなものじゃないか?
ただし、この教科書は、分からないことがあるとき、確かめたいときの確認用に適している。辞書的に使用するほうが適しているのではないかと思った。
なにより、これは入門編を終え基礎編の段階に達し、さらにプラスアルファの文法力を身に着けていないと、大変かもしれない。
何より、私としては練習問題が大量にあるテキストを探したい。2000問、3000問と繰り返し練習問題を実行し、口頭で唱えて覚えていくようにしないと、たぶん分からないまま終わってしまいそうだ。
2冊目の文法書をはじめたら、少し目の前が明るくなった。
こうしてたどり着いたのが「大学のロシア語Ⅰ」(東京外国語大学出版会)だったのである。
あらかじめ、インターネット上のレビューを確認し、これはいけるぞという感触を得ていた。
それでも、実際に中身を見るため書店まで赴いた。貴重なカネをつかって自分にあわない内容だと困るからだ。
さて、東京新宿の紀伊国屋書店で、初めてこの教科書を手に取った。
教科書は、大きさ、紙の色、デザイン、図表が大切
ぺらぺらとページをめくっていくと「これはできる!」「これはいける!」と勝手に思った。
もちろん教科書だから内容そのものが大切なのは言いうまでもないが、装丁な周辺の価値も重要だと思う。
なぜなら、毎日使うものだから、デザイン的に読みやすく手に取りやすいものでないと、のちのちきつくなるだろうから。
この「大学の~」は、B5版の大学ノートより、気持ち大きな判型だ。文字がぎっしりと詰まってはいないので、読みやすい。
さらに紙の厚さも手ごろで、色はあわいクリーム色。目が疲れない。
何よりも説明がわかりやすく丁寧だ。
「注意!」という項目が役立つ。学習者の大半が陥りやすい間違いや勘違いを先回りして教えてくれる。
それから、大切な部分をが朱色。二色刷りなのが記憶する練習に役立つ。ロシア語は格変化などがやっかいなので「表」が多いところが、助かる。
巻末には、この教科書で使われている単語プラスアルファ2150語収録の単語帳がある。これ助かります。
ただ、単語練習で「ロシア重要単語2200」を使用しているので、この「大学の~」に出てくる単語はほとんど分かるので、効率がいい。
複数の教科書で足りないところを補う
かくして、ロシア語学習開始半年が過ぎたばかりの2023年10月23日、2冊目の教科書「大学のロシア語Ⅰ」を学習し始めた。
懇切丁寧に解説しているから少しずつ分かりかけているが、教科書・教材は相性というものがあるのだろう。
ここで大切だと実感したのは、最初の一冊目の教科書と、たまに比べることである。
教科書によって順番やアプローチの仕方が違うので、両方を確認して理解できることもあるからだ。
いま(2023年12月23日)のところ、この「大学のロシア語Ⅰ」を利用して大正解だった。早くやり終えて「~Ⅱ」に進みたい。(つづく)