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生きづらさを減らす学習方法 │ベイトソン
生きづらい日常を変えるには、旅行に行ったり非日常のイベント毎を増やしてもあまり効果はありません。
結局あなたは日常に生きているのですから、日常での生きづらさを変えていく必要があります。
そのために学習をしていくのです。できないことができるようになれば、少しは外に出るハードルが下がるでしょう。
今日は一歩歩ければ、明日は二歩歩くことを試してみます。
三歩、四歩と歩く数を増やしていくことができ、あなたは走ることもできるようになります。
学習理論
ベイトソンは、学習にはいくつかの段階があると言いました。
レベル0(条件反射)
レベル1(法則を知る学習)
レベル2(メタ学習)
レベル3(あなたを変える学習)
レベル1の学習
例えば、初めて学ぶ英語の勉強はレベル1の学習です。文法の法則を理解する。I doとI amの違いを理解していきます。
英語の文法の仕組みがわかっていきます。これがレベル1の学習です。
レベル2の学習(メタ学習)
レベル2の学習(メタ学習)は、すでに学習したパターンを他にも活かす学習の段階となります。
フランス語など別の語学を勉強してみると、英語を勉強した時に学習した法則が似ている点と異なる点があることに気づきます。
学習のパターンを知っていると、新しい分野を学習しても、初めて学習する時よりも効率的に学習することができます。
河野玄斗は、東京大学理科三類に合格し、司法試験、医師国家試験、公認会計士すべてに合格しています。メタ学習に優れていると学習パターンを難易度の関係なく横展開できます。
レベル3の学習(自分を変える)
学習のパターンを知るとその他の学習にも活かすことができます。でも学習するあなた自身を変えることはできません。
あなたを変える学習は、深く自己理解をするか、もしくは強烈な体験を得る、どちらかの方法があります。
強烈な経験は、トラウマを得た経験(戦争などのPTSD、殺人を眼の前で見る)や心霊的経験が当たります。この経験=出来事の学習によって、あなた自身の生き方が変わっていきます。
では自分自身で、自分の思考の枠組みを変えていくことはできるのでしょうか。深い自己理解とは、何によってなされるのでしょうか。
本物に触れ、作り手になってみる
レベル3の学習は学習パターンを習得するだけでは到達しません。どうすれば、自分の思考自体を変えれるか。
それは本物の真似をしてみるしかありません。
あなたはこれから家から最も近い美術館に行きます。飾られている絵を観に行きます。それは日本画かもしれませんし、西洋画かもしれません。
以前に何度も観た印象派の絵かもしれません。
あなたは絵を描かないでしょう。それでもじっくりと絵を近くで眺めてみます。
すると、この色使いは自分にはできないなとか、ここはもっと濃く描けばいいのに、と自分の意見が出てくるかと思います。
あなたはいまその画家に成っていて、その絵を描いた時の思考経路を辿ろうとしています。
そうすると、これまでになかった思考が自分の頭のなかに広がっていくでしょう。絵を観る前よりも観た後の思考方法が変わっていることでしょう。
絵だけでなく、本を読む時もどうしてこの作家はこのような文体と内容で書いたのか、映画を観る時もどうしてこの作家はこのような撮り方やシナリオにしたのかを意識してみます。
他人の作り手の思考をたどることで、あなたの中に他人が入ってきます。ここそがレベル3の自己変革の学習になります。
生きづらさと学習
すべてのレベルの学習を実施することで、生きづらさは軽減されます。
特にレベル1からレベル2の学習は生活を営む上で物事の習得を効率化させます。
またレベル3の学習(作りてを意識すること)によって、他人の思考があなたに入り込み、あなた自身の思考が変わっていきます。
あなた自身の思考経路を整理し、もっと深く思考できるようになるのです。