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夫と仏間と神棚と

みなさまこんにちは。
それにしても暑いです。

駄菓子菓子。
私の部屋にはエアコンがありません。

とはいえ、パソコンがあるので自分の部屋から移動することはできず…
扇風機でしのいでいます。

さて。
今回は夫と私の話をします。

夫はもともと、信心深い方ではありませんでした。
私と付き合い始める前に、伊勢神宮に行ったくらい、と言っていました。

対し、私は子供の頃から寺社詣でが好きでした。
車の免許を取った後は、自分で車を運転してあちこちの寺社を訪れました。

夫と付き合い始めて、ひと月が経った頃…
私は夫を高野山に誘いました。
夫は信仰はありませんでしたが、金剛峯寺こんごうぶじに行った時は、素直に「すごいな」と思ったそうです。

寺社詣での経験はそれほどなかった夫でしたが、徐々にその良さを知っていきました。
自然の中の古刹の雰囲気、さらに神仏に手を合わせるということの良さを。

2011年、私は夫と入籍しました。
さらにその3年後、2014年にご縁をいただき、私は真言宗の某本山で「出家得度」を果たしました。

出家得度というのは、師僧に「戒名(僧名)」を授かり、仏の弟子になるということです。
出家得度の後、修行(四度加行)を行うことで、正式な僧侶になれるのですが…
私はそれを果たしていません。

ただ、お経は読めます。
般若心経は子供の頃から覚えています。

夫が仏像を彫り始めたのが、ちょうどその頃でした。
何を思ったのか、経験ゼロからいきなり彫刻を始めました。

そして努力の結果、千手観音一尺坐像を完成させました。

我が家の玄関に鎮座マシマシしておられます。

我が家に仏壇はありません。
ですが、使っていなかった4畳間を仏間にしました。

ひな壇を組んで、最初は大日如来・不動明王・弘法大師の「真言三尊」の仏画を安置していました。
そして花瓶、ローソク立て、線香立て、おりんを、ひな壇に置きました。

夫が彫刻を初めてからというもの…
ひな壇は少しずつ、夫が彫った仏像で埋まっていきました。

釈迦如来、観音菩薩、地蔵菩薩。
あと、私の実家の位牌、夫の先祖代々の位牌も。

あ、そうそう。
神棚も忘れてはいけません。

夫はなぜか、もともと住んでいたマンションに「神棚」をしつらえていました。
神棚には、伊勢神宮のお札を。

今の家に引っ越した後、夫は玄関を入ってすぐの部屋に「神棚」を作りました。
まずお祀りしたのは、伊勢神宮のお札です。

その後、私とあちこちの神社に参拝するにつれ、お札の数が増えていきました。

現在は伊勢神宮・地元の神社のほか、大神神社、熊野本宮大社、天河大辨財天社のお札をお祀りしてあります。
そして、お札は一年ごとに新しいものをいただきに行くのです。
あと、台所には立里荒神社のお札を祀っています。

立里荒神社のお札と仏間には、高野槙を。
神棚には榊を供えています。
あとは酒、水、米を。

高野槙や榊が枯れてきたら、新しいものと交換し…
お水も定期的に入れ替えます。
夫が。

あれほど信仰の無かった夫ですが…
今では、きっちり我が家の神仏のことをやってくれています。

朝晩はロウソクを立て、線香を立てておりんを鳴らし、合掌するのです。
夫が。

すごいなぁ、と思います。
ずぼらな私とは違い、夫は几帳面なのです。

夫も私も、結婚は3度目です。
(夫は2度目は事実婚)

が、お互い3度目にしてベストな相手と巡り合えたのだな、と今では思っています。

それについて、私の父は…

「数撃ちゃ当たる」

と言って、カラカラと笑い飛ばしました。



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中岡 始
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