人生に行き詰まっている人へ。
現代社会のストレスに対処する方法として、さまざまな方法が議論されているが、結論としてよく言われる言葉がある。
それは、「悩んだり頑張りすぎたりするのをやめ、流れに身をまかせて目の前にある人生を生きなさい」という言葉だ。
たしかに、ときにはこれはいいアドバイスかもしれない。世の中にはどうにもコントロールできないことが存在し、悩んでも仕方のない場合もよくあるし、将来のことを考えるあまり、いまこの瞬間の楽しみを逃していることもよくある。
でも、このアドバイスには重大な欠点がある。
それは、「ただ生きる」ということは、「自分の生き方を選ぶ」この神に与えられた大切な権利を使わないことにもなりかねないってこと。
一見、ストレスや困難から解放されるように思えるが、「自分らしく人生を生きる」ってことができなくなる。
「ただ目の前の人生を生きなさい」という提案が、「選択をしない」ってことの免罪符になってしまったら、私たちは他人の選択に振りまわされます。
過去にしたことと同じことをしたり、受け身になったりして、自分の生きたい人生を主体的に歩むことをやめてしまうかもしれない。
だから、人生を謳歌したいと思うなら、まず「選ぶ生き方を選ぶこと」です。
それがすべての選択の基礎となる選択になる。
私たちには自分で思っている以上にはるかに多くの可能性があります。
そしてそれらの可能性を吟味して、自分にいちばんいいと思える選択をする努力が大切なのです。
でも私たちは誰もがたいてい、何かに縛られているように感じた経験があると思う。
部下の気持ちを配慮しない横暴な上司の下で働くのはもう嫌だと思っても、生きていくのにお金は必要。
だから、職探しをするにも時期が悪いと思うと、その職場にとどまるしかないように思ったり、パートナーとの仲が悪くて、ひどい扱いを受けたりしていても、ただ「独りになるのは怖い」という理由から関係を続けていくこともある。
プライベートでも仕事でもすべてが順調にいっているように見えて、客観的に見れば感謝すべきものがたくさんあるとわかっていても、熱くなれるものがないと人は満足することができなかったり、、、
など、つらい状況でも、反対に恵まれている状況でも、行き詰まりを感じて解決策が見えないと思うときがあるものです。
そんな身動きがとれないと思うときこそ、「選ぶこと」。これが必要になる。
「私たちを閉じ込めている牢屋の鍵は自分自身の中にあります。」
外的な制約が、部分的には人生に影響を与えることがあっても、「身動きが取れない」と感じることは、考え方によるところが大きいのです。
道はいつも私たちの前に開かれています。大きな変化であれ、ほんのちょっとした変化であれ、私たちは選択によって変化を起こすことができるのです。
「選択の力」を改めて認識してください。
あなたの前に広がっている可能性にじっくりと思いをはせてみるのです。そして自分に問いかけてください。望む人生を送るためには、何をすべきか。
私はどこに行きたいのか。どうやってそこに辿りつくのか、と。
決して「選択肢はない」という答えは出さないでください。「選ぶ」という生き方をするのは、簡単なことではありません。
「努力」だけでなく、「勇気」も必要になる。
それは「ただ流れに身をまかせる」のとは違って入念に計画を立てる必要もあるでしょう。
それは、「踏みしめられた道」を通るのではなく、「知らない道を地図に書き入れていくようなもの」です。
慣れ親しんだ事柄の安心感に甘えるのではなく、進んで葛藤と失敗を受け入れることです。
必ずしも「選ぶ」だけで身動きの取れない感覚が解消したり、直面している難題が解決したりすることはないかもしれません。
しかし解決策を見つけ、成功や幸せを実現するためには「選ぶ」という選択が必要なのです。
さあ、あなたはどうしますか?
環境に流されていまの状況を甘んじて受け入れますか。それとも「選ぶ」生き方をして、主体的に望む人生をつくりあげますか。
望む人生をつくりあげることができるかどうかは、
この究極の選択にかかっています。
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