ブロックチェーンで今またデジタル革命が起こっているので専門用語を使わずに解説してみた
今回は、今まさに米国発でブロックチェーンによってデジタル革命が起こっているという話をします。”革命”だなんて、またまた大げさなんだからという人がいたら、記事タイトルは大げさではなく、本当に革命が起こっているので、私の興奮をそのまま伝えているだけです。
インターネットが出てきた当時と同じくらい、「なんだこれはすごすぎる!」と、普段ITスタートアップの経営をしている私も興奮しています。
いまから書いていく内容は、パソコンに詳しい人であれば、すぐに実践できて、私が書いていることを確かめられることではあるのですが、すこしかじったくらいだと何がなんだかわからない、技術的には難解な話になっています。その難しさから世間の人へ知れ渡るまでにはまだ3年以上はかかると思いますが、このブログを読んでくださっているみなさまには、少し時代を先取りしてわかりやすく解説してみたいと思います。
具体的に話すとエンジニアしかわからないような用語がたくさん出てくるので、ざっくり書くとこうですよ、という抽象的な話にして、なるべく誰もが理解できるようにしてみます。
それでは早速いってみましょう。
いま起こっている「革命」をざっくり説明してみますね。
ここに1万円札があります。この1万円札を銀行に預けると、私の手元から1万円札が銀行に渡って、銀行の通帳に1万円という数字が記録されます。
この通帳に書かれた1万円という数字が、もしニセモノだったらどうなると思いますか?1万円は私の手から銀行に移ったので、私の手元には0円、無一文になってしまいます。ひどい!
でも、実際にはそんなことにはなりませんよね。銀行に1万円を預けたら、必ず1万円を引き出せるからです。
つまり、銀行を「信用」して、私たちは1万円というお金を預けることができるのです。銀行はそうした「信用」をずっと長い間つみあげてきた場所ですね。このお金のような価値があるものを預けるだけ信じられるかどうか、つまり銀行には「信用」があるということです。
次も一緒に考えていきましょう。
例えば、さっきコンビニで会った見知らぬ人が、「私は銀行です、私に1万円を預けてくれたら1年後に2万円にして返します」と言ってきたら、1万円を預けることができますか?日本人は良い人が多いので、1万円を預けると、もしかしたらほとんどの人が、1年後に2万円をちゃんと返しくれるかもしれません。
でも、同じ人に1,000万円を預けることはできるでしょうか?
私はできません。1年後に返ってこない可能性がちょっとでもあったら怖いからです。見知らぬ人は「信用」ができないのです。
だから、やっぱりお金のように価値があるものは歴史ある銀行のように、「信用できる場所」にしか扱うことができなかったのです。
これまでは。
これがいま、インターネットが発展してきて、「銀行」以外でも大きなお金を預かっても、ちゃんと返ってくる仕組みができたのです。この仕組みは超ざっくりいうと、インターネットとパソコンをフル活用して、お金のすべてのやりとりを24時間365日みんなで確認し合うことで、お金を預けているのに返さないというインチキができなくなったんです。
ちなみに、これから紹介する革命が起こっている「場所」に、どれくらい大きなお金が集まっているかというと、1日で200億円分という大きさです。すごい大きさですよね。でも、これはまだまだ大きくなりそうです。これだけでも「デジタル革命」といっていいかもしれませんが、まだこれはほんの序の口です。
ここから、「銀行」以外でも預かることができる「とある場所」の話をしていきます。その「場所」はインターネット上にあり、米国のとある技術者が発明したサービスです。
お金のように価値ある大事なものをやりとりする時、これまで「銀行」など信用が高いところしかできなかった「お金のやりとりの仕事」が、世界中の誰でもその「仕事」に関われるようになったのです。
もし、さっきのコンビニで会った見知らぬ人が、この場所で「仕事」をしていたら、めぐりめぐって、その人にもお金を預けることになっているかもしれません。マジすか!?マジなんです。
「銀行」は会社や個人がお金を移動したり、日本円と米国ドルを交換することで手数料をとって利益を出していますよね。
デジタル革命のその「場所」は、個人が「銀行が行っている仕事」に関わることで、個人で手数料を得られる=お金を稼げるようになっています。お金が稼げるので、「個人で銀行の仕事」をしようという人もたくさんあらわれています。
この「場所」や「仕事」は、インターネットに繋ぐことさえできれば、仕組み上、国や法律でも規制したり、止めたりすることが一切できないので、インターネット上の”無敵の国”がひとつできてしまったかのような存在です。
「仕事」の報酬は、これも誰にも変更できない「計算式」で決まっていて、駆け引きやエコひいきなどで、報酬が変わることはありません。
また、「仕事」の内容は、お金のように価値があるポイントのようなものを2つ用意して、同じ金額分だけ、「とある場所」に預けるだけです。例えば、Tポイントと楽天ポイントのような2つのポイントを「とある場所」に預けるのです。
ポイントのようなものは個人でも会社でも誰でも作り出せるのですが、みんなが使っているポイントほど価値が高いです。こうしたポイントのようなものは、決まった形であれば、誰でも、この「場所」に預けることができます。
「とある場所」に、たくさんの価値あるポイントのようなものが貯まっていくと、色々な組み合わせの【交換】ができるようになります。これがとても価値のあるサービスとなっています。
銀行が日本円と米国ドルや日本円と韓国ウォンと交換できるように、この「場所」で【交換】できるポイントのようなものが、いろいろなパターンで交換できるようになっています。
さきほど銀行は、「日本円と米国ドルの交換のたびに手数料をとって利益を出している」と書きました。この「場所」でもポイントのようなものが【交換】されるたびに、手数料をとって利益がでるようになっています。この手数料は「銀行」に入るわけではなく、この「場所」に2つのポイントを預けている人、つまり「仕事」をしている人に報酬が入るのです。預けているポイントが多ければ多いほど、その報酬は高まります。
このポイントのようなものがたくさん集まっている「場所」がすでにとても便利なため、ポイントのようなものが毎日200億円分くらい【交換】されています。だからといって、「仕事」の報酬が200億円あるわけではないですよ。【交換】のうちの手数料分をみんなで分け合います。もうすでに数千人、何万人とポイントのようなもの預けている人がいるので、その人たちと報酬を分け合うので、ひとりひとりの報酬は手数料からみんなで割られます。
たくさんポイントのようなものを持っている人がたくさんこの「場所」に預けたら、そのポイントがやりとり=【交換】されればされるほど、たくさんの手数料の報酬をもらえます。これはこれまで銀行がしていた仕事を、個人でもできるようにして、銀行が得ていた利益を、個人でも得られるようになった、ということですね。
ちなみに、この「場所」に預けられているポイントのような価値あるものはすでに300億円相当あり、これはたった1.5年で集まってしまったのです。
この「場所」にポイントのような価値あるものがどれくらい集まっていて、ポイントのようなものがどれくらい【交換】されているかは、毎分のようにリアルタイムに共有されていて、いつでも誰でも正しいデータが確認できるようになっています。
リアルにある「銀行」よりも、透明で、とてもオープンにすべての情報が公開になっているのです。
この「場所」もまた、国も会社も誰にも変更できない仕組みになっていて、すべてその仕組み、設計や骨組みや中身が確認できるようになっています。「仕事」の報酬も決まった比率もらえ、確実に受け取ることができます。
ここまで来ると何がなんだかよくわからないと思う方もいるかもしれません。ざっくりいえば、「銀行のように『信用』が大事なサービスが、インターネット上に急にあらわれて、銀行のような役割を誰でも行え、報酬を得られるようになった」のです。
革命的なことはまだあります。
いちど決めてしまったルールは、作った人さえも変更ができないのですが、あなたがもっといい仕組みを思いついたら、どうすればいいでしょうか?「とある場所」は、誰でも仕組みをすぐにコピーできるので、例えば報酬のルールを少し変えたバージョンを、これまた誰でも「別のとある場所」を作ることができるのです。別のバージョンを、いろいろな人が作ることで、進化していく仕組みになっているんです。
最初に創られた、「とある場所」は、より便利に使いやすくするために、今は発明した人と開発した人がひとつの会社となってサポートしています。しかも、この会社には米国の有名な投資家たちがついて、この仕組みを世界に広げるサポートをしています。
一度動き出した「とある場所」の中のルールは、作った人や周りの人や国でも変更できない絶対的なものです。
そんな「場所」を、会社や有名な投資家が応援して、世界に広げようとしています。国を超え、世界がインターネットでひとつにつながり、誰も変えられない『自然の法則』のようなものを生み出していることに、なんだかワクワクしませんか。
ここまで書いてきた内容は、いま現実として起こっているので、詳しく調べれば、その「革命」を自分の目で確認することもできます。
私も、1万円分くらい、そのポイントのようなもの2つを預けてみて、実際にどういう仕組みになっているかを確かめてみました。
正直、とても驚きました。
ただ、これがとてつもすごいことであることは、まだしばらく世間で理解されるまでに時間がかかると思います。それに、いまの「銀行」で困っていないので、新しい「革命」が起こらなくてもいいのでは、という人もきっと出てきます。
それでも、私はこの「場所」は3つの理由で革命的だと考えます。
1. インターネット上に、お金のような価値あるものを預けても、必ず返ってくるような仕組みができたこと
2. インターネットにさえ繋がっていれば、誰でも銀行が行っているような「仕事」を行って、報酬を得られるようになったこと
3. この「場所」や仕組みは、国や法律を超えて、作った人さえも変えられない絶対的なルールで動いて、動き続けること
今回はデジタル革命のほんの触りだけ解説してみましたが、なにかすごいことが起こってるのかもと興味をもってもらえたら嬉しいです。コメントいただけたら、また詳しい続編なども解説したいと思います。また、自分で勉強したいという方がいたら、「Uniswap」というキーワードでGoogle検索してみてください。たくさん文献が出てきます。
おわりに
数年前から今に至るまで、ブロックチェーンですごいことが起こっているのに、なかなか世間に広がっていかない気がしています。専門用語を使わずに、とにかくカンタンに説明していくことが大切なんじゃないかと思って、ざっくりした解説を作ってみました。よかったら、ブロックチェーンはなんだか難しそうだからと敬遠している方たちに、共有してもらえたら嬉しいです。ではまた。
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