「夢から醒めない」
とても遠くに来てしまったかのように、
僕の周りには僕の知っっているものは何もなくて、
ただ寂しかった。
僕のことを知っていますか?
お話ししたことありませんか?
いつかどこかで見かけたりしてきませんか?
本当に僕はここにいていいのですか?
僕の知らない場所、僕のことを知らない場所
ここを今日から僕の場所にする。
そんなことしていいですか?
今から僕はここに家を借りて、
冷蔵庫と洗濯機、余裕があれば電子レンジなんかも買おうと思っています。家のことが落ち着けば、この辺りに何があるのか探索します。キョロキョロと。
お気に入りの公園なんか見つけたい。
ここで暮らすために仕事を探します。
なんでもやります。
お金は大事だから文句は言いません。
一生懸命働いて、貯めたお金で旅行なんかも行ったりしたい。
まずは日本地図を広げて、
そして世界地図も広げたい。
楽しいことが終われば次の楽しいことのために、
また働きます。
一生、懸命に。
少し、疲れることもあるでしょう。
泣きたい時もきっとくるんだろうな。
でも、それでも…
あれ?何が1番大事なんだっけ?
僕は何に守られていたっけ?
何を守っているんだっけ?
また僕は間違えたの?
まだ僕は夢から醒めないの?
また誰かの声が聞こえてくる、だから誰かの代わりに泣いてみた。
とても辛くて、痛くて、逃げたくなった。
どうすればいいのだろう。
ああ、眠れない。